LEDシーリングライトの「4万時間」は、照明器具そのものの寿命ではない。日本照明工業会は2024年7月の文書で、LEDモジュールの寿命が4万時間を超えるようになった一方、器具の部品の寿命は大きく変わらないとして、「照明器具が長寿命である」という表現は適切ではないと書いた。代わりに使うよう求めたのが、設置から8〜10年の「適正交換時期」と、15年の「耐用の限度」という二つの年数だ。年末の大掃除で天井の照明のカバーを外すなら、ほこりを払うついでに、その器具が何年目かを確かめておきたい。
カードのリンク先では、SwitchBot シーリングライトProの保証が5年で、そのうち電源基板とLED光源基板が5年、リモコンを含む本体が1年という内訳を確かめられる。器具の寿命を左右するのがLEDより電源回路だと考えると、どの部品が何年保証されるかは買い替え先を選ぶときの手がかりになる。
「適正交換時期」と「耐用の限度」

日本照明工業会の文書は、照明器具の寿命という言葉を使わず、次の二つの年数で表すとしている。どちらも1日10時間、年間3,000時間点灯する使い方を前提にした計算上の年数だ。
| 区分 | 年数 | 意味 |
|---|---|---|
| 適正交換時期 | 8〜10年 | 劣化が進み、故障が増え始める段階。住宅では交換が勧められる |
| 耐用の限度 | 15年 | 故障の有無に関係なく、安全のために交換が必要な年限 |
住宅で適正交換時期の交換が勧められる理由として、文書は1部屋に1台の照明が多く、急に故障すると生活に支障が出ることを挙げている。オフィスのように何台も並んでいれば1台消えても困らないが、居間のシーリングライトが夜に点かなくなれば、その部屋はほとんど使えない。
年数は周りの温度や湿度、ほこり、使い方で大きく変わるとも書かれている。台所に近い居間や、1日中つけている部屋の照明は、8年より早く傷むこともある。
LEDの寿命は、点かなくなるまでの時間ではなく、明るさが初めの70%まで落ちるまでの時間などで表されることが多い。米国エネルギー省は、LED照明器具は多くの部品でできているため、LEDの光の減り方だけで器具の寿命を見積もるのは不正確だとしている。同省の長期点灯試験でも、故障の多くは電源回路の基板で起きていた。
年末の大掃除で見る三つのこと

カバーを外して掃除するときに、次の三つを確かめておくと、交換を急ぐかどうかの判断がつく。
- 製造年や設置した年。 本体のラベルに製造年が書かれている器具が多い。分からなければ、引っ越しや購入の時期から逆算する。
- 本体とカバーの状態。 焦げたような変色、においがないか見る。カバーの黄ばみや曇りは、明るさが落ちる原因にもなる。
- 点灯のしかた。 ちらつく、点くまでに時間がかかる、リモコンの反応が悪い、といった変化がないか、掃除のあとに確かめる。
8年を過ぎていて、2や3に気になる点があれば、壊れる前に交換を考える時期だ。15年を過ぎた器具は、見た目に問題がなくても交換したほうがよい年数に入っている。焦げ跡やにおいがある場合は、年数にかかわらず使うのをやめる。
カバーを外すときは、壁のスイッチを切り、器具が冷めてから作業する。シーリングライトは本体だけで1kgを超えるものが多く、取り外しは両手を使える高さの安定した脚立で行う。賃貸住宅に最初から付いている照明は、交換や処分の前に管理会社や大家に確認する。
蛍光灯の器具はいつまで使えるか

丸い蛍光管が入ったシーリングライトを使い続けている家では、もう一つ気にしておくことがある。水銀に関する水俣条約の決定を受け、日本でも一般照明用の蛍光ランプの製造と輸出入が、種類ごとに段階的に禁止される。
| 蛍光ランプの種類 | 製造・輸出入の禁止 |
|---|---|
| 電球形 | 2026年1月1日から(30W超は2027年1月1日から) |
| コンパクト形 | 2027年1月1日から |
| 直管形 | 2028年1月1日から(ハロりん酸塩の蛍光体を使うものは2027年1月1日から) |
| 環形(丸形) | 2028年1月1日から(ハロりん酸塩の蛍光体を使うものは2027年1月1日から) |
禁止されるのは製造と輸出入で、期限のあとも在庫品の販売や、今ある器具を使い続けることはできる。環境省は、蛍光灯が使えなくなると言って契約を急がせる勧誘に注意するよう呼びかけている。慌てて工事を契約する必要はない。
ただ、蛍光灯の器具は、LEDが普及する前に付けたものがほとんどだ。器具そのものが適正交換時期の8〜10年を過ぎている可能性が高く、替えの蛍光管も今後は手に入りにくくなる。年末に蛍光管が切れたら、管だけを買い直すより、器具ごとLEDに替える時期と考えてよい。
天井に「引掛シーリング」と呼ばれる差し込み口があれば、多くのシーリングライトは工事なしで付け替えられる。器具を直接天井に取り付けているタイプや、差し込み口が古く割れている場合は、電気工事士による工事が必要になる。
買い替えるならSwitchBot シーリングライトPro

交換の時期だと判断したら、次の器具をどう選ぶか。米国エネルギー省は、照明器具を買う前に、保証の対象と期間が主張する寿命に見合っているかを確かめるよう勧めている。SwitchBot シーリングライトProは「4万時間、約10年交換不要」とうたう一方、保証の内訳を公開しているので比べやすい。
| 項目 | SwitchBot シーリングライトPro 8畳 |
|---|---|
| 価格(公式ストア) | 13,980円(2026年10月22日確認) |
| 全光束 | 4,299lm |
| 定格消費電力 | 43W |
| 調光・調色 | 1〜100%、2700〜6500K |
| 保証 | 電源基板・LED光源基板は5年、本体(リモコン含む)は1年 |
| ほかの機能 | Wi-FiとBluetoothを内蔵。赤外線のスマートリモコン機能でエアコンなども操作できる |
Proはスマートリモコン機能を内蔵しているので、ハブを別に置かなくても、天井から部屋のエアコンやテレビを操作できる。外出先から照明を消したり、決まった時刻に点けたりするのもアプリだけで済む。照明の交換とスマートリモコンの導入を一度に済ませられるのが、この器具を選ぶ一番の理由だ。
一方、照明を明るく点ければ十分で、アプリやスマートリモコンは使わないという家なら、スマートリモコン機能のない通常版(8畳で7,980円)や、ほかのメーカーの一般的なLEDシーリングライトでもよい。大切なのは機能の多さより、8〜10年目の器具を壊れる前に替えることだ。照明をスマート化する方法の違いは、照明のスマート化の方法を比べた記事で扱っている。





