米国の消費者製品安全委員会(CPSC)は、ホリデーシーズンの飾りについて「寝るときと外出するときは、飾りの電飾をすべて消す」よう呼びかけている。電飾がショートして火が出ることがあるからだ。全米防火協会(NFPA)のデータでは、2018〜2022年に米国の消防が出動した住宅のクリスマスツリー火災は年平均155件で、そのうち41%に電気配線や照明器具が関わっていた。ツリーの電飾は、点けることより、消すことを忘れないしくみを作っておきたい。
SwitchBot プラグミニは、コンセントと家電のあいだに挿して、スマートフォンのアプリから電源を入り切りするスマートプラグだ。定格は1500W・15Aで、Wi-Fi(2.4GHz)につなげばハブなしでスケジュールやタイマーを設定できる。
寝る前と外出前に電飾を消す理由

CPSCの注意喚起は、電飾について次の点を挙げている。
| CPSCが呼びかけていること | 理由 |
|---|---|
| 寝るときと外出するときは電飾をすべて消す | 電飾がショートして火が出ることがある |
| 新品でも古くても、使う前に電飾を1本ずつ点検する | 割れたソケット、すり切れたりむき出しになったりした電線、ゆるんだ接続部がないかを見て、傷んだものは捨てる |
| 屋外の電飾は漏電遮断器付きのコンセントにつなぐ | 感電を防ぐため |
CPSCのホリデー安全のページは、白熱電球の電飾を4本以上つなげないこと、コンセントに負荷をかけすぎないことも求めている。NFPAは、電飾が傷んでいないかを点検し、屋内用か屋外用かについてメーカーの指示に従うこと、第三者の試験機関の認証を受けた電飾を使うことを勧めている。
日本の家でも、ツリーの電飾は12月の夜に何時間も点きっぱなしになりやすい。年末年始まで飾っておく家なら、点いている期間はさらに長くなる。毎晩寝る前に消すという手間を、決まった時刻に切れるしくみに任せるのが、この記事の提案だ。
NFPAの数字は米国の住宅火災の統計で、本物のモミの木を室内に飾る家が多いことも前提にある。日本で多い樹脂製のツリーとLED電飾の組み合わせでは、条件が違う。それでも、電飾の傷みや消し忘れが火災の入口になるという点は、ツリーの素材に関係なく当てはまる。
プラグミニで点灯と消灯の時刻を決める

SwitchBot プラグミニは、アプリでスケジュールを組める。公式ページでは「就寝時間にベッドサイドランプをオフにする」といった使い方や、「○○分後に電源をオン/オフにする」タイマーも紹介されている。電飾に使うなら、次の順で設定するとよい。
- 電飾をプラグミニに挿し、アプリから入り切りして点くか確かめる。 点滅モードを切り替えられる電飾には、電源が入るたびに最初のモードへ戻るものもある。何度か入り切りして、点いたときの光り方を確かめておく。
- 点灯の時刻を決める。 夕方、家族がリビングに集まる時間に合わせる。
- 消灯の時刻を決める。 家族のなかでいちばん遅く寝る人より早めにする。消灯時刻を過ぎて見たい日は、手でオンにすればよい。
- 外出の多い日はスケジュールを止めるか、消灯時刻を早める。 誰もいない時間に点ける理由はない。

スケジュールで大事なのは消灯のほうだ。点灯は帰宅したときに手で入れても困らないが、消灯を忘れると、寝ているあいだや外出中も点きっぱなしになる。まず消灯の時刻だけ登録し、慣れてきたら点灯も足すと、設定の手間が少ない。
プラグミニには消費電力をアプリで見る機能もある。LEDの電飾なら消費電力はごく小さいが、白熱電球の電飾や、ほかの飾りと一緒に1つのタップへまとめているときは、合計がどのくらいかを確かめておける。プラグミニの定格は1500Wで、15Aを超えると過負荷保護が働いて電源が切れる。

つなぐ前に電飾を点検する

スマートプラグで消し忘れを防いでも、電飾そのものが傷んでいれば意味がない。去年しまった電飾を出したら、CPSCの点検項目に沿って確かめたい。
- ソケットや電球のまわりが割れていないか
- 電線がすり切れたり、中の線が見えたりしていないか
- プラグやつなぎ目がゆるんでいないか
CPSCは、傷んだ電飾は捨てるよう求めている。1つでも当てはまる電飾は使わない。コンセントにつなぐ電飾を通販で新しく買うときは、充電器やモバイルバッテリーと同じようにPSEマークの表示を確かめておきたい。
スマートプラグは外出先からも操作できるが、誰もいない部屋で電飾を遠隔で点ける使い方は、CPSCの「外出するときは消す」という呼びかけと逆になる。ツリーの電飾は、家にいる時間だけ点け、寝る前と外出前には消える設定にしておく。プラグミニの公式ページも、出張や旅行中の照明の操作を紹介しているが、電飾には当てはめないほうがよい。
ツリーの置き場所とコンセントのまわり

NFPAは、ツリーを暖房器具やろうそくなどの熱源から少なくとも3フィート(約90cm)離し、避難の通り道をふさがないよう勧めている。日本の家では、ファンヒーターや電気ストーブの近くにツリーを置かないこと、コードを人が通る床にはわせないことに置き換えられる。
| 確かめること | 目安 |
|---|---|
| 熱源からの距離 | 暖房器具やろうそくから約90cm以上離す(NFPA) |
| 電飾のつなぎ方 | 白熱電球の電飾は4本以上つなげない(CPSC) |
| コンセント | 1つのタップに飾りをまとめすぎない。プラグミニの定格は1500W |
| 通路 | 避難や通行の妨げになる場所に置かない(NFPA) |
ツリーの電飾は、点けている時間のほとんどを誰かが見ている飾りだ。見ていない時間に消えるよう、プラグミニに消灯の時刻を1つ入れておく。それだけで、寝る前に「電飾、消したっけ」と起き上がる夜がなくなる。





