警察庁の「住まいる防犯110番」によると、令和7年に住宅を狙った侵入窃盗は1万7,152件で、前年より7.2%増えた。一戸建て住宅で多い手口は1位がガラス破り、2位が無締り、侵入口の1位は窓だ。鍵のかかっていない窓は、道具を使わずに入れる入口になる。玄関の鍵は閉め忘れに気づきやすくても、浴室の小窓や2階の窓が開いているかは、家を出る前に見て回らないと分からない。SwitchBot 開閉センサーを窓に貼っておけば、その確認をスマホとボタンに任せられる。
カードのリンク先では、センサー本体と磁石の距離を30mm以内にして貼る設置条件と、電池寿命の目安を確かめられる。公式ストアの価格は3,480円(2026年10月22日確認)。本体は配線不要の電池式で、窓やドアの枠に貼って開閉を検知する。
統計が示す「閉め忘れた窓」

警察庁は、侵入窃盗の手口と侵入口を住宅の形ごとにまとめている。
| 住宅の形 | 手口の1位 | 手口の2位 | 侵入口の1位 |
|---|---|---|---|
| 一戸建住宅 | ガラス破り | 無締り | 窓 |
| 共同住宅(3階建以下) | 無締り | ガラス破り | 表出入口 |
| 共同住宅(4階建以上) | 無締り | 合かぎ | 表出入口 |
どの住宅でも無締りが上位に入っている。警察庁は「どんなに強固な防犯対策をとっても、無締りでは意味がありません」と書き、日頃から施錠する習慣を身につけるよう呼びかけている。ガラス破りについても、近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間に被害に遭う可能性があるとしている。
ここから分かるのは、長期の旅行中だけでなく、毎日の短い外出のたびに窓を閉めておくことの大切さだ。補助錠や防犯フィルムはガラス破りに備える対策で、無締りには効かない。開閉センサーが受け持つのは、その無締りのほうになる。
オーストラリア・ビクトリア州の休暇中の防犯資料や米国の全米犯罪防止協議会(NCPC)は、夜に照明がつくようタイマーを設定し、留守だと悟られないようにすることを勧めている。ビクトリア州の資料は、同じチェックリストに「すべてのドアと窓に鍵をかける」も並べている。日本の統計で無締りが上位にある以上、照明の工夫より先に、窓の閉め忘れをなくすほうが優先度は高い。
貼る窓を選ぶ

家じゅうの窓に貼る必要はない。開閉センサーを貼りたいのは、次の三つに当てはまる窓だ。
- 換気のためによく開ける窓。 浴室やトイレ、キッチンの小窓は、湿気や匂いを逃がすために開けたまま忘れやすい。
- 玄関から見えない窓。 2階の寝室や、家の裏手に面した窓は、出かける前に確かめるには階段を上るか回り込む必要がある。
- 地面や足場から手が届く窓。 1階の掃き出し窓や、物置・カーポートの屋根から近い2階の窓は、開いていれば入口になりやすい。
開閉センサーは、本体を窓枠に、磁石を窓の動く側に貼り、閉めたときに両者の距離が30mm以内になるようにする。引き違い窓なら、窓が閉まったときに重なる縦の枠の位置に貼るとよい。
開閉センサーが検知するのは窓が開いているか閉まっているかで、クレセント錠がかかっているかまでは分からない。閉めたのに鍵をかけていない窓は残るので、センサーの通知は「窓を閉めたか」の確認と考え、鍵は閉めるたびにかける習慣と組み合わせる。
玄関のボタン一つで窓を確かめる

窓の開閉はアプリを開けば一覧で見られるが、出かける直前に毎回アプリを探すのは面倒だ。そこで、玄関の内側にSwitchBot リモートボタンを貼っておく。
公式ストアの価格は2,980円(2026年10月22日確認)。ボタンは凹型と凸型の二つがあり、それぞれにSwitchBotアプリのシーンを割り当てられる。シーンを実行するにはハブが要る。
SwitchBotの公式ページには、購入者が「玄関ドアに取り付けたリモートボタンを押した際、開いている窓がある場合はスマホに通知が来るようにしている」という使い方を紹介したレビューが載っている。玄関でボタンを押し、開いている窓があればスマホに通知が届くという仕組みにしておけば、靴を履いたまま戸締まりを確かめられる。
開閉センサーの状態を外出先から見たり、開閉の通知を受け取ったりするには、SwitchBotのハブが必要になる。ハブを持っていなければ、SwitchBot ハブミニ(Matter対応)を組み合わせる。
公式ストアの価格は5,980円(2026年10月22日確認)。ハブがあれば、外出中に窓が開いたときの通知も受け取れる。開閉センサーは人の動きを感じるモーションセンサーも内蔵していて、ドアに貼れば外出と帰宅を見分けたシーンも組める。
留守中に窓が開いたら

ハブと組み合わせれば、留守中に窓が開いたときにもスマホへ通知が届く。ただし、通知が届いた時点で窓はもう開いている。開閉センサーは侵入を防ぐ機器ではなく、閉め忘れを出かける前に知る機器として使うほうが、統計の傾向に合っている。
留守中に窓が開いたという通知が届き、家に人がいるおそれがあるときは、自分で中に入って確かめず、110番に通報する。警察庁は、空き巣のつもりで入った侵入者が帰宅した家人と鉢合わせすると、強盗に変わることもあると注意している。
ガラス破りへの備えは、別の対策になる。警察庁は、不在にするときは雨戸などを閉める、補助錠を付ける、防犯フィルムを貼るといった方法を挙げ、侵入しにくい環境づくりとしてセンサー付きライトの設置も勧めている。開閉センサーで無締りを減らし、雨戸や補助錠でガラス破りに備えると、統計の上位二つの手口に一つずつ手を打てる。
貼らなくてよい家

窓が少ないワンルームや、出かける前に必ず雨戸を閉める習慣がある家では、開閉センサーを貼っても通知が役に立つ場面は少ない。玄関から全部の窓が見えるなら、目で確かめるほうが早い。
一方、窓の多い一戸建てや、家族がそれぞれの部屋で窓を開ける家では、出かける前に全部の窓を見て回るのは手間がかかる。浴室とトイレ、2階の寝室の3か所にセンサーを貼り、玄関のボタンで確かめるようにすれば、家を出る前の見回りはボタンを一度押すだけになる。センサーの電池寿命の考え方は、開閉センサーの電池交換の時期を扱った記事にまとめている。




