Galaxyには、スマートフォンをなくしたときに使える仕組みが2つある。Samsungの「Samsung Find」と、Googleの「Find Hub」だ。Samsung Findには、電源が切れる直前の位置をサーバーに残す「最後の位置を送信」や、通信できない端末を近くのGalaxyの協力で見つける「オフライン検出」がある。ただし、どちらもなくしたあとからはオンにできない。
英国の消費者団体Which?は、保険によっては探す機能をオンにしていないと支払われないこともあると注意している。Galaxy S26を手にしたら、最初の数分でこの2つを整えておきたい。
Galaxy S26はおサイフケータイに対応したSIMフリーの6.3インチモデルで、電子マネーや決済アプリも1台に集まりやすい。カードのリンク先では型番SM-S942QZKESJPの容量と色を確かめられる。なくしたときに守るものが多い端末ほど、探す設定の価値は大きい。
Galaxyで探す仕組みは2つある

Samsung FindはSamsungアカウントで、Find HubはGoogleアカウントで動く。どちらも地図で位置を確かめ、音を鳴らし、ロックや消去ができるが、できることには差がある。
| Samsung Find | Find Hub(Google) | |
|---|---|---|
| 必要なアカウント | Samsungアカウント | Googleアカウント |
| 事前の設定 | 「デバイスの捜索を許可」をオン | Find Hubをオン(Googleアカウントを追加すれば通常は自動でオン) |
| 電源が切れたとき | 「最後の位置を送信」で、切れる直前の位置を保存 | 特定できれば最後に確認された位置を表示 |
| 通信できないとき | 「オフライン検出」で近くのGalaxyの協力を得て位置を特定 | 電源と通信の接続が前提 |
| ロック | 紛失モードで画面をロックし、連絡先を表示。Samsung WalletとSamsung Passへのアクセスを制限 | 「紛失としてマーク」でPINなどでロックし、連絡先とメッセージを表示 |
| ほかの端末から使う | Samsung Findのアプリ、またはsamsungfind.samsung.com | Find Hubのアプリ、またはブラウザ |
Samsung Findは、機能によってアプリだけ、Webサイトだけと分かれている。データ消去と電池の節約はWebサイトから使う機能だ。家族にGalaxyがなくても、パソコンのブラウザからsamsungfind.samsung.comにログインすれば操作できる。
2つを両方オンにしておくと、片方のアカウントにログインできないときの逃げ道になる。Samsungアカウントのパスワードを思い出せなくても、Googleアカウントでなら探せる、という場面がありうる。
Googleのヘルプによると、Find Hubの位置はGPS、Wi-Fi、基地局から推定され、GPSなら誤差は約20m、基地局だけで推定した場合は誤差が数千mに及ぶことがある。地図に出た円が大きいときは、その範囲のどこかにある、と読む。
なくす前に済ませておく5つの準備

なくした直後は、手元にスマートフォンがない。必要な情報は、スマートフォンの外に置いておく。
- 画面ロックを設定する。 PIN、パターン、パスワードのいずれかを設定しておく。紛失モードや「紛失としてマーク」は、このロックで画面を閉じる。
- Samsung Findで「デバイスの捜索を許可」をオンにする。 あわせて「最後の位置を送信」と「オフライン検出」もオンにしておく。Samsungアカウントへのログインが前提になる。
- Find Hubがオンになっているかを確かめる。 Googleアカウントを追加していれば通常は自動でオンだが、念のため設定で見ておく。
- IMEIを控える。 電話アプリで「*#06#」と入力すると表示される15桁の番号だ。警察への届け出や携帯会社への連絡で使う。
- 携帯会社の紛失時の連絡先と、Samsung・Googleのアカウント情報を控える。 家族の手帳や、パソコンのパスワード管理に残しておく。
家族とSamsung Findで位置を共有しておくと、家族の端末からも探せる。Samsungによると、位置の共有は相手が承諾した場合だけ有効で、期間は1時間、1日、手動で止めるまでから選べる。子どものアカウントは、ファミリーグループのメンバーとだけ共有できる。
Googleは、画面を自動でロックする盗難保護の機能も、あらかじめ有効にしておく必要があると書いている。持ち去られる動きを検知して画面をロックする「盗難検知ロック」や、Find Hubのネットワークから長く切り離されたときにロックする「オフラインデバイスロック」がそれだ。対応や表示は機種やOSの版で変わるので、Galaxy S26の設定で項目があるかを確かめておく。
なくしたときは、探す・止める・消すの順

なくしたと気づいたら、次の順に進める。消去は最後に回すのが鉄則だ。
- 位置を確かめ、近くなら音を鳴らす。 Find Hubの「音を鳴らす」は、マナーモード中でも最大音量で5分間鳴る。
- 紛失モード(紛失としてマーク)でロックする。 ロック画面に家族の電話番号などを表示しておくと、拾った人が連絡しやすい。
- 携帯会社に回線の利用中断を申し込む。 ドコモの場合、紛失・盗難の後に発生した通話・通信料は利用者の負担になる。中断の手続きはWebでも24時間受け付けている。
- 警察に遺失届を出す。 東京都内なら、警視庁の行政手続オンラインから遺失届を出せる。その場で落とし物があるかを確かめたい場合は、警察署や交番で届け出る。盗まれた場合は警察署に相談する。
- Samsung・Google・メールのパスワードを変える。 Which?は、少なくともメールと端末のアカウントのパスワードを変えるよう勧めている。
- 見つかる見込みがなくなったら、データを消去する。
データを消去すると、Find HubでもSamsung Findでも、その端末は探せなくなる。Googleのヘルプによると、消去後に見つかった端末を使い直すにはGoogleアカウントのパスワードが必要になる。位置を追える可能性があるうちは、ロックまでにとどめる。
おサイフケータイの電子マネーや交通系ICカードは、端末のロックとは別に扱いが分かれる。ドコモの「おまかせロック」は、電話帳などの個人データとおサイフケータイのICカード機能をロックする。SIMフリーのGalaxy S26を使っている場合は、利用している電子マネーや決済サービスの提供元に、紛失時の手続きを確かめておく。
英国と豪州の「止める」仕組み

海外では、回線ではなく端末そのものを止める仕組みが前面に出ている。豪州の業界団体AMTAは、携帯会社にIMEIでの停止を頼むと、新しいSIMを入れても豪州内のすべての通信網でその端末が使えなくなると説明している。ただし停止は位置を追うものではなく、反映まで最大72時間かかることがあり、ログイン済みのアカウントへのアクセスも止まらない。
英国のWhich?は、24時間以内に紛失を届ければ不正利用の請求を100ポンドまでに抑える通信会社もあると紹介している。日本のドコモは、紛失後に発生した通話・通信料を利用者の負担としている。日本では回線を止めるまでの時間が、そのまま請求の差になりうる。
AMTAの説明が示すとおり、回線や端末を止めても、アプリにログインしたままのアカウントは守れない。だからこそ、探す機能でロックし、パスワードを変える手順を、回線の停止と並べて進める。
Which?とAMTAは、どちらもIMEIを事前に控えておくよう勧めている。箱やレシートにも書かれているが、引っ越しや機種変更で捨ててしまいやすい。*#06#で表示した番号を、スマートフォン以外の場所に一度書き写しておく。





