Nature Remo 比較ガイド 2026
エアコンを外出先からつけたい。帰宅時に照明を自動でONにしたい。でも赤外線リモコン対応デバイスを買おうとすると、Nature Remoだけで4種類ある。さらにSwitchBot Hub 2との比較になると、どちらが自分に合うのか余計にわからなくなる。
この記事では、2026年時点のNature Remoシリーズ全モデルの違いを整理したうえで、「誰がどれを選べばいいか」を明確にする。SwitchBotとの比較も含めているので、読み終えればスマートリモコン選びに迷わなくなる。スマートホームの始め方はこちらを参照してほしい。
Nature Remoとは何か — 赤外線リモコンの「置き換え」デバイス

スマートリモコンとは、既存の家電が使う赤外線信号を学習して、スマートフォンから操作できるようにするデバイスだ。エアコン、テレビ、照明、空気清浄機など、赤外線リモコンを使うほぼ全ての家電に対応できる。
Nature Remoの動作原理
Nature RemoはWi-Fi経由でスマートフォンと通信し、設定したコマンドを赤外線で家電に送信する。家電側は従来のリモコンと同じ赤外線信号を受け取るだけなので、家電のファームウェアを書き換える必要もなく、追加工事も不要だ。
Nature Remoは日本の新興企業Nature株式会社が開発した純国産製品で、累計60万台以上の販売実績を持つ(同社発表)。日本のエアコンメーカー各社のリモコン信号に詳しく、エアコン制御での精度が高い点が強みだ。スマートホーム全体の構成を知りたい方は入門ガイドも参考にしてほしい。
2026年最新 Nature Remoシリーズ全4モデル比較

Nature Remo 3 — フラッグシップ、4センサー全搭載


こんな人に向く: センサーを使った複雑な自動化をしたい。温度・湿度・照度・人感の4センサーをフル活用したい。
Nature Remo 3は温度・湿度・照度・人感センサーの4種類を内蔵するフラッグシップモデルだ。搭載センサーの組み合わせで設定できる自動化の幅が圧倒的に広い。「部屋が暗くなったら照明をON」「人を感知したら除湿器をON」「温度が28度を超えたらエアコンをON」といったルールを組み合わせられる。
Nature Remoアプリは日本語のみならず、家電メーカー別・機種別のプリセットが豊富だ。エアコンは温度設定のスライダーや運転モードの切り替えもアプリ内で直感的に操作できる。Google Home、Alexa、Siriのすべてに対応しており、「アレクサ、エアコン26度にして」といった音声操作も精度が高い。
弱点は価格。4センサーが必要でない人にとっては過剰投資になりやすい。エアコン操作だけが目的ならNature Remo nano(Matter対応)やRemo mini 2のほうがコスパは良い。
Nature Remo Lapis — 新世代の節電特化モデル


こんな人に向く: エアコンの電気代を自動で削減したい。温湿度ベースの快適さと節電を両立したい。
Nature Remo LapisはRemo 3とほぼ同価格帯の新モデルで、「Auto Eco(オートエコ)」という節電自動化機能が最大の特徴だ。温湿度センサーのデータをもとに、室温と快適性のバランスを保ちながらエアコンの電力消費を自動で最小化してくれる。
Lapisは温湿度センサー搭載(照度・人感センサーはなし)。センサー数ではRemo 3より少ないが、エアコン節電という明確な目的には必要十分な構成だ。デザインも刷新されており、インテリアへの馴染みやすさを重視したい場合に選択肢になる。
外出中に電気代を気にしながらもエアコンを完全OFFにしたくない、一人暮らしや子どものいる家庭での「つけっぱなし節電」には特に向いている。
Nature Remo mini 2 — 入門者向け最初の一台


こんな人に向く: スマートリモコンを初めて試したい。エアコンのON/OFFと簡単なスケジュール設定で十分。価格を抑えたい。
Nature Remo mini 2は温度センサーのみを搭載したエントリーモデルだ。「帰宅30分前にエアコンをON」「就寝時刻にテレビをOFF」といった時間ベースの自動化は問題なく設定できる。GPS連動機能(家を離れたらエアコンOFF)も使える。
温度センサーがある分、「28度を超えたらエアコン冷房をON」のような温度ベースの簡単なオートメーションも設定可能だ。湿度・照度・人感センサーは不要で、とにかく試してみたいという人に向いている。
Nature Remo nano — Matter対応の最小・最安モデル


こんな人に向く: 価格を最優先したい。Matter対応のエコシステムに組み込みたい。Apple HomeKitで赤外線家電を操作したい。
Nature Remo nanoはNature Remoシリーズで最小・最安のモデルだが、Matter対応という点で差別化されている。Matter対応IRブラスターとして、Apple HomeKit、Google Home、Amazon Alexaすべてに直接対応できる。iPhone(Apple Home)でエアコンや照明を操作したい場合、Matterに対応したRemo nanoは選択肢として魅力的だ。
注意点はIR到達距離。Remoシリーズのなかではnanoはやや短めで、6〜8畳の部屋なら問題ないが、広めのリビングでは複数設置が必要になる場合がある。センサーは非搭載のため、センサー連動のオートメーションは使えない。
4モデルのスペック比較表

| 機能 | Remo 3 | Lapis | mini 2 | nano |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 9,980円 | 9,980円 | 4,480円 | 3,980円 |
| 温度センサー | ○ | ○ | ○ | ✗ |
| 湿度センサー | ○ | ○ | ✗ | ✗ |
| 照度センサー | ○ | ✗ | ✗ | ✗ |
| 人感センサー | ○ | ✗ | ✗ | ✗ |
| Matter対応 | ✗ | ✗ | ✗ | ○ |
| Auto Eco機能 | ✗ | ○ | ✗ | ✗ |
Nature Remo vs SwitchBot Hub 2 — どちらを選ぶか

スマートリモコンを選ぶ際に必ず比較検討に入るSwitchBot Hub 2との違いを整理する。

Nature Remoが向く人
センサーオートメーションを突き詰めたい人にはNature Remo 3が最適だ。4センサーの組み合わせによる自動化は、SwitchBot Hub 2(温湿度センサーのみ表示)より条件設定の自由度が高い。
エアコン節電に特化したい人ならNature Remo Lapisの「Auto Eco」が強力な選択肢になる。エアコンに関しては、Nature RemoはSwitchBotよりも日本メーカーへの対応精度で優れているという評価が国内ユーザーの間では多い。
デザインにこだわる人も、Nature Remoシリーズの洗練されたデザインは一つの選択理由になる。スマートリモコンをインテリアの一部として置きたいなら、Nature Remoのほうが日本のリビングには馴染みやすい。
SwitchBot Hub 2が向く人
SwitchBot Hub 2は、ロック・カーテン・ロボット掃除機などSwitchBotの幅広いデバイス群と連携したい人に向く。赤外線リモコン機能だけでなく、SwitchBotエコシステムのゲートウェイとして機能するため、スマートホームを複数デバイスで広げていきたい場合はHub 2のほうが拡張性が高い。
また、Hub 2はMatter対応のため、将来的にApple HomeKitやGoogle Homeに移行した場合も引き続き使える点で、投資回収の観点では有利だ。
Nature Remoの実用的な活用事例

実際にNature Remoを使い込んでいるユーザーが活用している自動化パターンを紹介する。
エアコン自動制御(温度センサー連動)
「室温が29度を超えたら冷房ON、26度を下回ったら冷房OFF」というルールは、Nature Remoの温度センサーがあれば設定できる。ペットや植物がいる家庭では、外出中でも室温を安全な範囲に保つことができる。mini 2でも温度センサーを使ったこの自動化は可能だ。
GPS連動での自動化
スマートフォンのGPSを使った「自宅から1km離れたらエアコンOFF、近づいたらエアコンON」という設定は、Nature Remoアプリの標準機能として用意されている。帰宅前15〜20分前に自動でエアコンが起動するよう設定すれば、帰宅時には快適な室温が待っている。
人感センサー連動(Remo 3限定)
Nature Remo 3の人感センサーを使えば「人を感知したら照明ON、30分人がいなければ照明OFF」のような制御も可能だ。スマート照明との組み合わせは最も省エネ効果が高いパターンのひとつで、在宅ワーク中の集中室管理にも活用できる。スマート電球の選び方も参照してほしい。
Alexa/Google Homeとの連携
Nature RemoはAlexa、Google Home、Siriのすべてに対応しており、「アレクサ、エアコン28度にして」「ヘイSiri、テレビつけて」のような音声操作が使える。特にエアコンの温度指定ができる点は、エアコン対応のSwitchBotプラグではできない操作だ。
よくある疑問と回答

Q: 赤外線が届かない家電には使えない? A: 赤外線の届かない場所(廊下・別室)にある家電は直接操作できない。Nature Remoを操作対象の家電と同じ部屋に設置するか、部屋ごとに1台ずつ設置する必要がある。廊下の照明など離れた場所の操作には、SwitchBotのスイッチボットのような直接スイッチを物理的に押すデバイスが向いている。リビングと寝室を1台でカバーしようとして失敗するケースが多いため、部屋が分かれている場合は最初から2台購入を視野に入れるのが現実的だ。
Q: 古いエアコン(10年以上前)でも使える? A: 基本的に使える。Nature Remoは学習リモコン機能を持っており、アプリに登録されていない機種でも「リモコンのボタンを学習」させれば動作する。ただし温度設定などの細かい制御はプリセット対応機種のほうが精度が高い。年式の古いエアコンでも「ON/OFF操作」と「温度設定の変更」程度であれば学習機能で問題なく動かせる。
Q: マンションの管理規約で工事が必要なデバイスは使えない場合は? A: Nature Remoはコンセントに差すか壁に貼るだけで設置できる。工事は一切不要なので賃貸住宅でのスマートホーム構築でも問題なく使える。粘着テープで壁や棚に固定することもでき、退去時の原状回復も問題ない。スマートロックも同様に工事不要で導入可能だ。
Q: Wi-Fi環境が古い(2.4GHzのみ)でも使える? A: 使える。Nature Remoは2.4GHz Wi-Fiに対応しており、5GHzには対応していない。6年以上前のルーターでも問題なく接続できる点はメリットだ。ただし接続が不安定な場合はルーターとの距離を縮めるか、Wi-Fi中継機の使用を検討してほしい。ネットワーク環境の整備も参考になる。
Q: Nature Remo EとRemoの違いは? A: Nature Remo Eは「スマートメーター」連携デバイスで、家全体の電力使用量をリアルタイムで可視化するものだ。赤外線リモコン機能はなく、電力モニタリング専用。電気代の全体把握には有用だが、家電の遠隔操作には通常のNature Remoが必要だ。Nature Remo EとRemo(リモコン機能)を組み合わせると、「電力消費が一定量を超えたらエアコンの設定温度を1度上げる」のような電力量ベースの自動制御も可能になる。
Q: Nature Remoアプリのクラウド依存は問題になる? A: ローカル通信だけで動作するSwitchBotのようなデバイスと異なり、Nature Remoはクラウド依存だ。インターネット接続が切れると操作できなくなる。ただし通常の自動化(スケジュール)はデバイス側に保存されるため、インターネット切断中でもある程度動作する。長期間の停電や通信障害時は限定的な動作になることを理解しておく必要がある。
Q: Nature Remoで複数台の家電を1つのアプリ画面から操作できる? A: できる。Nature Remoアプリでは登録した家電をすべて1つの画面から操作できる。エアコン・テレビ・照明・除湿器を「リビング」「寝室」のように部屋別にグループ化して管理することも可能だ。家族で共有する場合はアカウントを複数デバイスからログインして使う形になる(ファミリー共有機能なし)。
Nature Remo アプリの設定方法と初期セットアップ

Nature Remoを買ったあと、実際の設定手順で迷う人が多い。基本的なセットアップは以下の流れになる。
まずスマートフォンに「Nature Home」アプリをインストールする(iOS・Android両対応)。アカウントを作成してログインしたら、Nature Remoをコンセントに差し込む。アプリの「デバイスを追加」から画面の指示に従ってWi-Fi設定を完了させる。
家電の登録では、エアコンなら「エアコン」カテゴリを選び、メーカー名・機種名を選択するか、リモコンの信号を直接学習させる。アプリに登録されていない機種は、手元のリモコンをNature Remoに向けてボタンを押すだけで信号を学習できる仕組みだ。
初期設定でつまずきやすいポイントとして、Wi-Fi設定時は必ず2.4GHz帯のSSIDを選ぶことが重要だ。5GHz帯のSSIDを選んでしまうと接続できないため、ルーターが2.4GHzと5GHzを同じSSID名で統合している場合は、ルーター設定で分離する必要がある。
オートメーション設定はアプリの「オートメーション」タブから行う。条件(温度・時刻・GPS・人感センサー)とアクション(家電へのコマンド)を組み合わせる形式で、プログラミング知識は不要だ。英語が苦手でも日本語のインターフェースで完結するので、スマートホーム初心者でも問題なく使いこなせる。温湿度の自動化についてはセンサーの活用ガイドも参考になる。水漏れセンサーとの組み合わせで、異常時にエアコンを自動停止する安全策も構築できる。
どれを選ぶか — 用途別の推奨モデル

Nature Remoシリーズの選び方をまとめると、目的でほぼ決まる。
エアコン節電を最大化したい → Remo Lapis。Auto Eco機能が電気代を自動削減する。
センサー連動の高度な自動化がしたい → Remo 3。4センサーのすべてを使いこなせる人向け。
初めてのスマートリモコン、コスト重視 → Remo mini 2。温度センサー付きで基本機能を低価格で試せる。
Matter対応が必要、または最安で試したい → Remo nano。Apple HomeKit環境への組み込みが目的なら最適解だ。
SwitchBot Hub 2と迷っているなら、「赤外線リモコンの使いやすさとエアコン操作の精度を重視するか」vs「SwitchBotエコシステム全体を広げていくか」で判断するのがシンプルだ。単独のスマートリモコンとして使うならNature Remo、スマートホームのハブとして使うならSwitchBot Hub 2が合理的な選択になる。スマートプラグも併用するならスマートプラグの始め方ガイドを参考にしてほしい。ロボット掃除機との連携も自動化の幅を広げてくれる。
参考文献

- TechCrunch: Japanese startup Nature launches Remo 3 in the US and Canada 2026年参照
- Matter Alpha: Nature Remo Nano — Matter-Compatible IR Blaster Specifications 2026年参照
- iF Design Award: Nature Remo Series Award Detail 2026年参照
- Nature Official: Compare Remo Models 2026年参照
日本語の参考資料:
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