「スマートロックを導入したいけど、SwitchBot Lock ProとSesame 5のどちらがいいか決められない」。この2択で迷っている人は多い。
どちらも賃貸OKの後付け型で、工事不要。粘着テープで既存のサムターン(ドアの内側のつまみ)に貼り付けるだけだ。しかし実際に使い込むと、設置のしやすさ、アプリの使い勝手、スマートホームとの連携、長期コストに大きな差がある。
この記事では、SwitchBot Lock ProとSesame 5を6つの観点から比較し、「どんな人にどちらが向くか」を明確にする。スマートホーム全体の構築方法は入門ガイドも参考にしてほしい。
SwitchBot Lock Pro vs Sesame 5 概要



まず両製品の基本スペックを整理する。
| 項目 | SwitchBot Lock Pro | Sesame 5 |
|---|---|---|
| 価格 | 11,980円 | 4,378円 |
| 設置方式 | 粘着テープ(工事不要) | 粘着テープ(工事不要) |
| 電源 | 充電式リチウム電池 | CR123A電池 x 2本 |
| 電池寿命 | 約9ヶ月(充電式) | 約6ヶ月 |
| 対応エコシステム | Alexa / Google / Siri / HomeKit | Alexa / Google / Siri |
| Matter対応 | Hub経由で対応 | 非対応 |
| オートロック | あり | あり |
| 解錠方法 | アプリ / 音声 / キーパッド / NFC / 指紋 | アプリ / 音声 / NFC / Apple Watch |
設置:どちらも賃貸OK

両製品とも3M粘着テープでサムターンに貼り付ける方式。ネジもドリルも不要で、退去時に剥がせば原状回復できる。賃貸スマートホームの全体設計にも問題なく組み込める。
SwitchBot Lock Proの設置
付属のアダプターで多くのサムターン形状に対応する。丸型・小判型・長方形型のアダプターが同梱されており、よほど特殊な形状でない限りフィットする。
設置の手順は、サムターン周りを清掃 → アダプター選択 → 本体を粘着テープで貼り付け → アプリでBluetooth接続 → 動作確認、の5ステップ。所要時間は15分から20分程度。
Sesame 5の設置
Sesame 5も粘着テープ式で、設置方法はほぼ同じだ。本体がSwitchBot Lock Proより小型軽量(97g)のため、粘着テープの負担が少ない。ただしサムターンアダプターの種類がSwitchBotより少なく、特殊形状のサムターンでは追加パーツが必要になる場合がある。
設置所要時間は10分から15分程度。公式の解説動画はわかりやすく、初めてでも迷いにくい。
購入前に自宅のサムターン形状を確認しておくこと。両製品とも公式サイトに対応サムターン一覧がある。SwitchBot Lock Proの方がアダプター種類が多く、対応範囲が広い。
価格:Sesame 5の圧勝

本体価格だけで見ると、Sesame 5(4,378円)はSwitchBot Lock Pro(11,980円)の3分の1以下だ。スマートロック市場でSesame 5ほど安い製品は他にない。
ただし実運用では追加費用が発生する。
SwitchBot Lock Proの場合:
- 本体: 11,980円
- Hub Mini(遠隔操作に必要): 5,480円
- キーパッド(指紋/暗証番号): 4,980円(オプション)
Sesame 5の場合:
- 本体: 4,378円
- Wi-Fiモジュール2(遠隔操作に必要): 2,178円
- Sesame Touch Pro(指紋/NFCカード): 6,380円(オプション)
遠隔操作まで含めた最小構成では、SwitchBot Lock Proが17,460円、Sesame 5が6,556円。価格差は約11,000円だ。
指紋認証まで入れるとSwitchBotは22,440円、Sesameは12,936円。それでもSesameの方が約10,000円安い。「とにかく安くスマートロックを試したい」ならSesame 5一択だ。
機能と使い勝手

アプリの使い勝手
SwitchBotアプリは、スマートプラグやカーテン、温湿度センサーなど、SwitchBotの全デバイスを一元管理できる点が強み。スマートロックだけでなく、家全体の自動化をSwitchBotで統一したい人には大きなメリットだ。
Sesameアプリはシンプルで軽い。スマートロック専用に設計されているため、余計な機能がなく迷いにくい。ウィジェットからワンタップで解錠できるUIは、日常使いの快適さではSwitchBotに匹敵する。
解錠速度
Sesame 5の解錠応答は0.3秒以内と公式発表されており、実測でもストレスを感じない速さだ。SwitchBot Lock Proも改良が重ねられ、0.5秒以内の応答。体感的にはどちらも「ほぼ瞬間」で差は小さい。
オートロック
両製品ともオートロック(ドアを閉めると自動で施錠)に対応。SwitchBot Lock Proは加速度センサーでドアの開閉を検知するが、Sesame 5はタイマーベース(ドアが閉まってX秒後に施錠)のため、ドアを閉めずに鍵がかかるリスクがある。
SwitchBot Lock Proの方が「ドアの開閉検知 → 施錠」のフローが確実だ。
スマートホーム連携

スマートロック単体で完結させるか、スマートホーム全体に組み込むかで、選ぶべき製品は変わる。
SwitchBot Lock Pro:エコシステムの中核
SwitchBot Lock Proの真価は、SwitchBotエコシステムとの連携にある。Hub Miniを経由すれば:
- 外出時の自動化: 施錠 → スマートプラグでテレビOFF → エアコンOFF → 防犯カメラON
- 帰宅時の自動化: 解錠 → 照明ON → エアコンON → カメラOFF
- Matter経由の連携: Apple HomeやGoogle Homeから他メーカー製品と統合
SwitchBotデバイスを複数持っている人にとって、Lock Proは自動化の起点になる。「鍵を閉める」という日常動作がトリガーになって家全体が動く体験は、スマートホームの醍醐味だ。
Sesame 5:シンプル志向
Sesame 5のスマートホーム連携は基本的なレベルにとどまる。Alexa、Google Home、Siriショートカットに対応しているが、SwitchBotのような複雑なオートメーションは組めない。
IFTTTには対応しており、他社製品との連携は可能だが、設定の手間と安定性ではSwitchBotのネイティブ連携に及ばない。
「スマートロックだけスマート化したい。他のデバイスとの連携は不要」という人にはSesame 5で十分だ。
SwitchBot Lock ProはHub Mini経由でMatter対応可能。Sesame 5は2026年4月時点でMatter非対応。将来的な規格統合を見据えるなら、SwitchBot Lock Proの方が安全だ。Matterの詳しい解説はこちら。
セキュリティ

暗号化と認証
両製品ともAES-128暗号化を採用しており、通信の傍受によるリスクは低い。不正試行のロックアウト機能も両方に搭載されている。
SwitchBot Lock Proは5回の不正試行でロック。Sesame 5は設定で調整可能だが、デフォルトは緩め。セキュリティを重視するなら、SwitchBotの方が初期設定で堅牢だ。
物理鍵のバックアップ
両製品とも、既存の物理鍵はそのまま使える。スマートロックが電池切れやアプリ不具合で動作しなくても、物理鍵でドアを開けられる。これは後付け型スマートロックの大きなメリットだ。スマートロック全般の選び方も参考にしてほしい。
解錠履歴
SwitchBot Lock Proはアプリで詳細な解錠履歴(誰が、いつ、どの方法で)を確認できる。家族やゲストにキーを共有している場合、誰がいつ帰宅したかを把握できる。
Sesame 5も解錠履歴を記録するが、表示のUIがシンプルすぎて、家族が多い家庭ではやや不便に感じる場合がある。
外出先からの遠隔操作

スマートロックの大きなメリットの一つが「外出先からの操作」だ。家族や友人が先に家に着いた場合、遠隔で解錠してあげられる。ただし両製品とも、遠隔操作には追加デバイスが必要だ。
SwitchBot Lock Proの遠隔操作
SwitchBot Hub Mini(5,480円)を併用すれば、Wi-Fi経由で世界中のどこからでも操作できる。Hub Miniはスマートリモコンとしても機能するため、エアコンやテレビの操作にも使える。1台で複数の役割をこなせるのは、初期投資を抑えたい人に嬉しい点だ。
Hub MiniがあればAlexa、Google Home、Siriからの音声操作も可能になる。「アレクサ、玄関の鍵かけて」で施錠できる安心感は、一度体験するとなくせない。

Sesame 5の遠隔操作
Sesame 5はWi-Fiモジュール2(2,178円)が必要。このモジュールはSesame専用で、他の用途には使えない。SwitchBotのHub Miniほどの汎用性はないが、価格が安い分だけ導入ハードルは低い。
遠隔操作の応答速度はSwitchBotとほぼ同等で、1秒から2秒程度のラグがある。実用上は問題ない。
どちらが便利か
SwitchBotはHub Miniの汎用性(スマートリモコン兼用)で総合力が高い。Sesameは追加費用を最小限に抑えられる。既にSwitchBot Hub Miniを持っている人にとっては、Lock Proの遠隔操作は追加投資なしで使えるため、コストメリットが大きい。
実際の使用シーン比較

一人暮らし
一人暮らしなら、オートロックと遠隔操作があれば十分。Sesame 5の本体+Wi-Fiモジュール2(合計6,556円)で必要な機能は揃う。スマートホーム全体の構築予定がないならSesame 5がコスパで圧倒する。
家族(子どもあり)
家族で使う場合、指紋認証が重要になる。スマホを持たない子どもが指紋で解錠できるSwitchBot Lock Pro+指紋キーパッド、またはSesame 5+Sesame Touch Proの組み合わせが必要だ。
SwitchBot Lock Proの指紋認証キーパッドは暗証番号入力も可能で、ゲスト用に一時的な暗証番号を発行できる。家族全員分の指紋を登録しつつ、来客用に6桁コードを設定する使い方が一般的だ。
オフィス・シェアハウス
複数人でのキー共有が頻繁な環境では、SwitchBot Lock Proのアプリ内キー管理機能が優位。共有リンクの有効期限設定、権限の細かい管理、解錠履歴の確認が充実している。
Sesame 5も共有は可能だが、権限管理の細かさではSwitchBotに劣る。ただし少人数のシェアハウスなら、Sesameの招待リンク方式でも運用上の問題はない。コストを考慮して選ぼう。
どちらのスマートロックも、マンションのオートロック連動には対応していない。マンションの共用玄関のオートロックは別システムなので、スマートロックでスマート化できるのは各戸の玄関ドアのみだ。
指紋認証とNFC解錠の比較

スマートフォンを取り出さずにドアを解錠する方法として、指紋認証とNFCカードが注目されている。両製品とも対応しているが、アプローチが異なる。
SwitchBot指紋認証パッド
SwitchBot Lock Pro用の指紋認証パッド(4,980円)は、指紋とテンキー(暗証番号)の両方を搭載している。指紋の登録数は最大100件。認証速度は0.3秒で、雨の日や手が濡れている状態でもほぼ問題なく反応する。
暗証番号は6桁で設定でき、来客用の「ワンタイムパスワード」発行にも対応する。Airbnbなどの民泊運営で鍵の受け渡しが必要な場合に便利だ。NFCカードでの解錠も可能で、SwitchBot公式のNFCタグを玄関先にかざすだけで開く。

Sesame Touch Pro
Sesame Touch Pro(6,380円)は指紋とICカードに対応する。SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをそのまま鍵として使えるのが大きな特徴だ。通勤で毎日使うSuicaが家の鍵にもなるため、「持ち物を増やさない」という点では合理的な選択だ。
指紋の登録数は最大100件。認証速度はSwitchBotとほぼ同等。Sesame 5はApple Watchでの解錠にも対応しており、Apple Watch常用者にはワンタップで開けられる快適さがある。

どちらを選ぶか
ICカードで解錠したいならSesame Touch Pro。暗証番号による来客対応が必要ならSwitchBotの指紋認証パッド。Apple Watch解錠を使いたいならSesame一択だ。スマートロック全般の選び方ガイドも参考にしてほしい。
長期耐久性と防水・防塵性能
スマートロックは毎日の使用に耐える耐久性が求められる。特に指紋認証パッドは屋外に設置するため、防水性能が重要だ。
SwitchBot Lock Pro: 本体はIP55相当の防塵防水。指紋認証パッドもIP65で、激しい雨にも耐える。動作温度は-10度から45度で、日本国内であればほぼすべての地域で問題なく使える。
Sesame 5: 本体はIPX4相当の防滴仕様。Sesame Touch ProはIP65。一般的な使用環境では問題ないが、SwitchBotの方がわずかに上回る。動作温度は-20度から60度と、SwitchBotより広いレンジを公称している。

粘着テープの耐久性については、両製品とも公式では「2年以上」を目安としている。ただし、ドアの素材や表面処理によっては1年程度でテープの粘着力が低下するケースがある。定期的にテープの状態を確認し、必要に応じて交換することを推奨する。防犯カメラとの組み合わせで玄関周りのセキュリティをさらに強化できる。スマートホームの全体設計も参考にしてほしい。
バッテリーと維持コスト

SwitchBot Lock Pro
充電式リチウム電池を採用。USB-Cで充電でき、満充電で約9ヶ月持つ。電池交換の手間がなく、充電式なのでランニングコストはほぼゼロ。
Sesame 5
CR123A電池2本で約6ヶ月動作する。電池はコンビニでは手に入りにくく、Amazonでの購入が一般的。1回の交換で約500円から800円。年間で1,000円から1,600円のランニングコストが発生する。
5年間の維持費で比較すると、SwitchBot Lock Proは充電の電気代のみ(年間数十円)、Sesame 5は電池交換費用で5,000円から8,000円程度。長期運用ではSwitchBotが有利だ。
よくある質問

Q: 賃貸でも使える? A: 両製品とも粘着テープ式で工事不要。退去時に剥がせば原状回復できる。壁やドアに穴を開ける必要はない。
Q: 電池が切れたらドアが開かなくなる? A: ならない。両製品とも既存の物理鍵がそのまま使えるので、電池切れでも鍵で開けられる。バッテリー残量が少なくなるとアプリで通知が届く。
Q: SwitchBot Hub Miniがないと使えない? A: SwitchBot Lock Pro単体でもBluetooth接続でアプリから操作可能。Hub Miniは「外出先からの遠隔操作」「音声操作」「オートメーション連携」に必要。自宅のBluetooth範囲内だけで使うならHub Miniなしでも動く。
Q: 家族で共有できる? A: 両製品とも家族のスマホに鍵を共有できる。SwitchBotはアプリのファミリー機能で管理、Sesameは招待リンクで共有。どちらも共有人数に制限はない。
Q: 子どもやシニアにはどちらが向く? A: SwitchBot Lock Proの指紋認証キーパッド(別売)なら、スマホを持たない子どもやシニアでも指紋で解錠できる。Sesame 5はSesame Touch Pro(別売)で同様の指紋解錠が可能。スマートホーム全般のシニア対応も参考にしてほしい。
Q: ドアの種類に制限はある? A: 両製品とも内側にサムターン(つまみ)がある一般的な玄関ドアに対応する。引き戸には対応していない。ただしSesame 5は引き戸用アダプター(別売)で対応可能な場合がある。購入前に公式サイトの対応一覧を確認しよう。
Q: 両方同時に使う意味はある? A: 1ドア2ロック(ダブルロック)の場合、上下に1台ずつ設置すればどちらもスマート化できる。SwitchBotは「1ドア2ロック」セットも販売しており、2台を連動させて1操作で両方解錠する設定が可能だ。
Q: 停電やWi-Fi障害時はどうなる? A: スマートロック本体はBluetooth接続のため、Wi-Fiが落ちても近距離(数メートル以内)ならスマホから操作できる。完全に電子的にアクセスできなくなっても、物理鍵で開錠可能。停電の影響は受けない。
まとめ:目的で選べば迷わない

2製品の選び方はシンプルだ。
SwitchBot Lock Proが向く人:
- SwitchBotの他デバイスを持っている
- スマートホーム全体の自動化を組みたい
- Matter対応で将来の拡張性を確保したい
- 充電式で長期コストを抑えたい
Sesame 5が向く人:
- 初期費用を最小限にしたい
- スマートロック単体で使う予定
- シンプルな操作性を重視する
- Apple Watchでの解錠を使いたい
結論: SwitchBotエコシステムを使っている、またはスマートホームを広げていきたいなら SwitchBot Lock Pro。「まずスマートロックだけ試したい」なら Sesame 5 がコスパで圧倒的だ。
どちらを選んでも、「鍵を取り出す」という日常動作が消える快適さは同じ。Matter/Thread対応の最新情報も併せてチェックしてほしい。
参考文献
- CNET: Best Smart Locks 2026 2026年参照
- The Verge: Smart Lock Comparison Guide 2026年参照
- Tom's Guide: SwitchBot Lock Pro Review 2026年参照
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