Nature Remo 3で暖房を室温20℃に保つ|スマートリモコンの温度オートメーション設定

冬のリビングで、壁掛けエアコンとソファ横の棚に置いたスマートリモコンと温湿度計

資源エネルギー庁の省エネポータルは、冬の暖房について「室温は20℃を目安に」と書いている。よく読むと、目安にしているのはエアコンの設定温度ではなく、部屋の温度そのものだ。設定温度を20℃にしても、ソファに座る高さが20℃になるとは限らない。室温を測ってエアコンを動かすなら、温度センサーを内蔵したスマートリモコンのNature Remo 3が使いやすい。

カードのリンク先では、温度・湿度・照度・人感の4つのセンサーを内蔵していることと、日時や温度を条件に家電を自動で動かすオートメーションに対応していることを確かめられる。公式ストアの価格は9,980円(2026年10月22日確認)。

「室温20℃」と「設定温度20℃」は違う

壁の高い位置にあるエアコンと、ソファ横の低いテーブルに置いた温湿度計
エアコンの高さと、人が過ごす高さでは温度が違う

省エネポータルが示す試算では、外気温6℃の日に2.2kWのエアコンの暖房設定温度を21℃から20℃に下げると、1日9時間の使用で年間53.08kWhの省エネ、約1,650円の節約になる。数字の前提は設定温度だが、見出しの目安は「室温20℃」だ。

エアコンは壁の高い位置に付いていて、人が座る高さとは離れている。米国の窓・ドア業界団体FGIAは、暖かい空気は天井付近へ上がりやすいと説明している。暖房中は天井に近いほど暖かく、床に近いほど冷えやすいので、エアコンの設定温度と、座っている高さの室温はずれることがある。

確かめる温度 どこで測るか 何に使うか
設定温度 エアコンのリモコンに表示 運転の目標値として下げすぎ・上げすぎを見る
座る高さの室温 ソファや机の横、床から1m前後 省エネの目安20℃に届いているか
足元の温度 床に近い棚 寒さを感じる原因が足元か
ソファ横のテーブルと窓寄りの低い棚に分けて置いた2台の温湿度計
高さや窓からの距離が異なる場所で室温を比べる

設定温度を上げる前に、座る高さで実際の室温を一度測りたい。20℃に届いていなければ設定を上げる理由になるし、届いているのに寒いなら、足元の冷えや窓からの冷気など別の原因を疑える。

健康の下限18℃と、省エネの目安20℃

冬のリビングで、温湿度計の表示が18℃と20℃の間を示している様子
健康の下限と省エネの目安を、同じ温度計で見る

英国保健安全庁は、冬の健康を守るために、居間や寝室など普段使う部屋を少なくとも18℃に暖めるよう勧めている。持病がある人や高齢の人には、特に大切だとしている。

日本の省エネの目安20℃と、英国の健康の目安18℃を並べると、座る高さの室温は18〜20℃を狙うという一つの帯になる。18℃を切ったら暖房を入れ、20℃を超えたら設定温度を下げる。寒がりの家族や高齢の家族がいる部屋は、20℃寄りにしておく。

補足 20℃は「我慢の温度」ではない

省エネポータルは、寒いときは設定温度を上げる前に着る物を工夫しようとも書いている。20℃は目安で、体調や家族の年齢によっては上げてよい。数字を守ることより、測ってから設定を変える習慣をつけることに意味がある。

Nature Remo 3の置き場所と温度条件

エアコンが見通せる棚に置いたスマートリモコンと、ソファの横に置いた画面付きの温湿度計
リモコンの信号が届き、室温も測れる高さに置く

Nature Remo 3は赤外線でエアコンを操作するので、エアコンの受光部が見通せる場所に置く必要がある。同時に内蔵の温度センサーで室温を測るので、エアコンの風が直接当たらない、座る高さに近い棚が理想だ。エアコンの真下や窓際は、実際の室温より高く、あるいは低く測りやすい。

置き場所を決める前に、別の温湿度計で「Nature Remo 3の場所」と「ソファの横」の温度を比べておくと、ずれの大きさが分かる。SwitchBot 温湿度計プラスは3インチの画面で温度を表示し、アプリにつながなくても数字を見られる。

掲載商品は、価格・在庫・レビュー傾向・入手しやすさを確認して選定しています。
SwitchBot 温湿度計プラス
SwitchBot 温湿度計プラス
リサーチ日時:2026-08-29

公式の比較表では税込2,780円、データ記録は68日間だ。Nature Remo 3の測る温度とソファ横の温度に1〜2℃以上の差があるなら、Remoの置き場所を変えるか、オートメーションの条件をその差のぶん調整する。

ポイント 暖房の条件は「下回ったら」と「上回ったら」の2本

オートメーションを一つだけ作ると、暖房が入ったまま暖まりすぎることがある。「室温が18℃を下回ったら暖房をつける」と「室温が21℃を上回ったら暖房の設定温度を下げるか、暖房を切る」のように、入れる条件と抑える条件を対にしておくと、18〜20℃の帯に収めやすい。

帰宅前の暖房は位置情報と組み合わせる

冬の夕方、スマートフォンを手に住宅街の自宅へ帰る人の後ろ姿
家に近づいたら、室温が低いときだけ暖房を入れる

Nature Remo 3の公式ストアは、家から300m圏内に入ったらエアコンをつけるといった、位置情報を使うオートメーションを紹介している。冬の帰宅前に使うなら、位置情報で「家に近づいた」と判断し、室温が低い日だけ暖房を入れると、暖かい日に無駄に運転するのを防げる。

  1. 家族の帰宅パターンを決める。 位置情報を使うのは、帰宅時刻が日によって違う人のスマホにする。
  2. 暖房の設定温度を決めておく。 帰宅前に入れる暖房は、普段より高くしない。
  3. 暖房を入れる条件を室温で絞る。 冬でも日差しで室温が18℃を超えている日は、入れなくてよい。
  4. 出かけるときの消し忘れ対策を足す。 家から離れたら暖房を切るオートメーションも作っておく。
注意 エアコン以外の暖房器具を遠隔でつけない

スマートリモコンやスマートプラグで遠隔操作してよいのは、もともとリモコン操作を前提にしたエアコンなどだ。電気ストーブやこたつを外出先からつける使い方は、取扱説明書や技術基準の考え方で禁じられている。理由は暖房器具をスマートプラグにつながない理由を整理した記事で扱った。

暖房の効きを室温で見るようになると、窓際の冷えや足元の寒さにも気づきやすくなる。窓の結露が気になる部屋では、加湿器の目標湿度を窓で決める記事も参考になる。

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参考文献

6件
  1. 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「家庭でできる省エネ エアコン」:公式ページ(参照日・確認日:2026-10-22)
  2. Nature「Nature Remo 3」:公式ストアの製品ページ(参照日・確認日:2026-10-22)
  3. SwitchBot「SwitchBot 温湿度計プラス」:公式製品ページ(参照日・確認日:2026-10-22)
  4. SwitchBot US「SwitchBot Meter Plus」:米国向け公式製品ページ(参照日・確認日:2026-10-22)
  5. UK Health Security Agency「Top tips for keeping warm and well this winter」:英国政府の健康情報(参照日・確認日:2026-10-22)
  6. Fenestration and Glazing Industry Alliance(FGIA)「Understanding Indoor Condensation」:業界団体の解説(参照日・確認日:2026-10-22)
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