SwitchBot ロック Ultra ― スマートロックの「最終形」を試す

SwitchBotのスマートロックシリーズは、2021年の初代ロック、2023年のロック Proと進化を重ねてきた。2025年5月に登場した「ロック Ultra」は、充電式バッテリーへの移行、解錠速度の78.6%高速化、厚さ半減の一体型デザイン、そしてトリプル給電による締め出しリスクの極限化という、ユーザーの不満を根こそぎ解消するアップデートを施した最上位モデルだ。
価格は単体22,980円。ロック Proの15,980円から約7,000円高くなるが、充電式バッテリーの利便性、静音モード、顔認証パッドへの対応、そして何より「電池切れで閉め出される」恐怖からの解放を考えれば、差額以上の価値がある。
この記事では、ロック Ultraのスペックと使い勝手を掘り下げ、ロック Proとの違い、購入セットの選び方、設置から運用までを完全に網羅する。スマートロックの基本的な選び方をまだ読んでいない方は、先にそちらを確認すると理解が深まる。
ロック Ultra vs ロック Pro ― 7つの進化ポイント

まず全スペックを一覧で比較する。数字を見れば、Ultraがどの方向に進化したのかがわかる。
| 項目 | ロック Ultra | ロック Pro | 旧モデル(ロック) |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 22,980円 | 15,980円 | 11,980円 |
| 本体素材 | マグネシウムアルミ合金 | アルミ合金 | プラスチック |
| 電源 | USB-C充電式リチウムイオン | 単3電池×4本 | CR123A×2本 |
| 電池寿命 | 最長12か月(充電式) | 約9か月 | 約6か月 |
| 予備電源 | CR123A+微電流緊急5回分 | なし | なし |
| 解錠速度 | 約0.55秒 | 約1.0秒 | 約1.2秒 |
| 静音モード | あり(20dB以下) | なし | なし |
| 本体厚さ | 約66.8mm | 約73.4mm | 約75mm |
| 重量 | 約367g(バッテリー込み) | 約253g | 約253g |
| サムターン対応 | スナップイン式(計測不要) | 無段階調整(0〜23mm) | 3サイズアダプター |
| 解錠方法 | 20通り | 15通り | 6通り |
| デザインカスタマイズ | 木目調着せ替えシート3種 | なし | なし |
| 顔認証パッド対応 | 対応(Vision / Vision Pro) | 非対応 | 非対応 |
| 交通系ICカード | Suica / PASMO対応 | NFCカードのみ | 非対応 |
| Matter対応 | Hub経由 | Hub経由 | Hub 2経由 |
| 取り付け | スナップイン(ネジ不要) | 六角ネジ4本 | 六角ネジ4本 |
進化1: 解錠速度78.6%高速化
ロック Proの解錠は約1.0秒。ロック Ultraは約0.55秒。数字だけ見ると0.45秒の差だが、毎日の帰宅時にこの差は体感できるレベルで速い。GIGAZINEのレビューでは「爆速解錠」と評されている。モーターの回転動力も50%向上しており、硬めのサムターンでも安定して回しきる。
進化2: トリプル給電 ― 締め出しリスクを限りなくゼロに
ロック Ultraの最大の売りがトリプル給電だ。3段構えの電源で「電池切れによる締め出し」をほぼ不可能にしている。
- メインバッテリー(USB-C充電式リチウムイオン): フル充電で最長12か月駆動
- 予備バッテリー(CR123Aリチウム電池): メインが切れても約500回の緊急解錠が可能
- 微電流緊急電源(マイクロ電解質): 予備も切れた場合の最後の砦。5回分の解錠が可能
ロック Proでは「電池が切れたら物理鍵で」が唯一のフォールバックだった。Ultraなら物理鍵を使う前に2段階のセーフティネットがある。orefolder.jpのレビューでは「バッテリーが3つもあるのは安心感が段違い」と評価されている。
進化3: 厚さ半減の一体型デザイン
ロック Proはサムターンが露出するデザインだったが、Ultraはサムターンごと覆う一体型カバーを採用。見た目がすっきりし、ドアの内側から「スマートロックを付けている感」が大幅に減った。厚さも約66.8mmとProの73.4mmから薄くなり、ドアからの突出が目立たない。
さらに3種類の木目調着せ替えシートが同梱されている。ライトオーク、ダークウォールナット、ナチュラルメープルの3色から選べるため、ドアの色味に合わせてカスタマイズできる。
進化4: 静音モード(20dB以下)
深夜の帰宅や早朝の外出で、ロック Proのモーター音が気になっていた人には朗報だ。ロック Ultraには20dB以下に動作音を抑える静音モード(ナイトモード)が搭載された。20dBは「木の葉が風に揺れる音」に相当する。隣人に気を遣う賃貸のひとり暮らしや、寝室近くに玄関があるワンルームでは大きなメリットだ。
進化5: スナップイン取り付け(ネジ不要)
ロック Proの取り付けでは、マウントフレームに4本の小さな六角ネジを締める工程があった。ロック Ultraはスナップイン式に変更され、ネジが不要。フレームに本体を「パチン」とはめ込むだけで固定される。取り付けの手間がさらに減り、5分で完了する。
進化6: 顔認証パッド対応
ロック Proは指紋認証パッドとの組み合わせが最高のUXだった。ロック Ultraはそれに加えて、顔認証パッド「KeyPad Vision」「KeyPad Vision Pro」に対応する。顔をパッドに近づけるだけで解錠でき、手がふさがっている状態でも鍵が開く。KeyPad Vision Proは手のひら静脈認証にも対応しており、マスク着用時のフォールバックとしても機能する。
進化7: 交通系ICカード対応(Suica / PASMO)
ロック Proの指紋認証パッドはSwitchBot専用NFCカードでしか解錠できなかった。Ultraの新型指紋認証パッド2はFeliCaに対応し、SuicaやPASMOで解錠できる。すでに財布やスマホに入っている交通系ICカードがそのまま鍵になるので、専用カードを持ち歩く必要がなくなった。

デザインとビルドクオリティ

ロック Ultraを箱から出して最初に気づくのは、ロック Proとの質感の違いだ。素材はアルミ合金からマグネシウムアルミ合金にアップグレードされ、航空宇宙や自動車で使われるグレードの合金が採用されている。
一体型カバーの効果
従来のSwitchBotスマートロックは、サムターン部分がむき出しだった。後付けデバイスを貼り付けている感は否めず、来客時に「それ何?」と聞かれることもあった。Ultraの一体型カバーはサムターンを完全に覆い隠す。正面から見ると、ドアに黒い楕円形のデバイスが付いているだけで、スマートロックだと気づかない人もいる。
bot-lab.techのレビューでは「一体型デザインになったことで、インテリアとしての違和感がなくなった」と評されている。見た目を気にして導入をためらっていた人にとっては、大きな後押しになるポイントだ。
着せ替えシートのカスタマイズ
同梱の木目調シートは3種類。表面にはリアルな木目テクスチャが施されており、安っぽいステッカー感はない。ドアの色に合わせて選べば、スマートロックがドアの一部に溶け込む。シートは何度でも貼り替え可能で、気分転換にも使える。
サイズ感の変化
ロック Ultraの寸法は122mm x 62.6mm x 66.8mm。ロック Proが120mm x 59mm x 73.4mmだったので、幅と高さがわずかに大きくなった一方、厚さ(ドアからの突出)は6.6mm薄くなった。この薄さの違いは、玄関扉を開閉するたびに視界に入る部分だけに、意外と大きく感じる。重量は367gとProの253gから増えているが、3M粘着テープで固定するため重量増の影響はない。
取り付け ― 賃貸OK・5分で完了

ロック Ultraの取り付けは、ロック Proよりさらに簡単になった。サムターンのサイズ計測もネジ止めも不要。PCWorldのレビューでは「ネジ一本使わずに取り付けられるのは大きなアップグレード」と評されている。
取り付けに必要なもの
- SwitchBot ロック Ultra本体
- マウントフレーム(3M NANOテープ付属)
- SwitchBotアプリ(iOS / Android)
- USB-Cケーブル(初回充電用・付属)
取り付け手順
- マウントフレームの3M NANOテープの保護フィルムを剥がし、サムターンの真上に貼り付ける
- ロック Ultra本体をフレームにスナップインで装着(パチンとはめるだけ)
- SwitchBotアプリで「ロック Ultra」を追加
- 自動キャリブレーションで施錠・解錠位置が設定される
ロック Proでは手動でサムターンのサイズを計測し、アダプターのつまみを回して調整する工程が必要だった。Ultraはスナップイン式のユニバーサルアダプターを採用しており、サムターンにかぶせるだけで自動的にフィットする。公式によると対応率は99.9%。サムターンの厚みが13.5mm以内であれば取り付け可能だ。
退去時の原状回復
3M NANOテープは強力だが、ドライヤーで温めながらゆっくり剥がせばきれいに取れる。筆者のロック Proでも1年以上の使用後にきれいに剥がせた実績がある。剥がし跡が心配な場合は、先にマスキングテープを貼った上から3Mテープを重ねる方法が有効だ。
トリプル給電の詳細 ― 締め出しをゼロにする設計

スマートロックに対する最大の不安は「電池が切れたら家に入れないのでは」という恐怖だ。ロック Ultraのトリプル給電はこの不安を根本から解消する。
第1層: メインバッテリー(USB-C充電式)
リチウムイオン充電バッテリーをUSB-Cで充電する。1回のフル充電で最長12か月駆動。ロック Proの単3電池(約9か月)より3か月長い。バッテリー残量はアプリでリアルタイム確認でき、20%を切ると通知が届く。
充電時間は約2時間。充電中もスマートロックの機能は使える。充電ケーブルを本体下部のポートに差し込むだけで、本体を取り外す必要はない。
第2層: 予備バッテリー(CR123A)
メインバッテリーが完全に放電した場合、本体内部に装填されたCR123Aリチウム電池が自動的に引き継ぐ。CR123Aの電池寿命は5年以上で、最大500回の緊急解錠が可能。つまりメインが切れても1日1回の解錠で1年4か月持つ計算だ。
第3層: 微電流緊急電源
CR123Aまで切れた場合の最後の砦。本体内蔵のマイクロ電解質コンデンサーが5回分の解錠エネルギーを蓄えている。これは「家の前に立ってから充電器を取りに戻るまでの猶予」を提供するためのものだ。
静音モード(ナイトモード)の実力

ロック Proのモーター音は約40dBと言われている。これは「静かな住宅地」程度の音量で、日中なら全く気にならない。しかし深夜0時に帰宅して施錠する場面では、「ウィーン」というモーター音が廊下に響き、隣人に気を遣うことがあった。
ロック Ultraの静音モードは動作音を20dB以下に抑える。20dBは「木の葉のそよぎ」「呼吸音」に相当し、すぐ横に立っていても聞こえるか聞こえないかのレベルだ。
設定方法
SwitchBotアプリの「ロック Ultra」設定画面から「ナイトモード」をONにする。時間帯を指定して自動切り替えも可能で、「22:00〜7:00は静音モード」のような設定ができる。
静音モードでは解錠速度がわずかに遅くなる(約0.55秒→約0.7秒)が、体感できるほどの差ではない。creas-labo.orgのレビューでは「静音モードでも十分速い。深夜の帰宅が多い人にはこれだけでUltraを選ぶ価値がある」と評されている。
解錠方法20通り ― あらゆる場面をカバー

ロック Ultraの解錠方法は20通り。全てを使う人はいないが、生活スタイルに合わせて最適な方法を選べるのが強みだ。主要な解錠方法を用途別に整理する。
日常使い向け
| 解錠方法 | 必要なもの | 解錠時間 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| 指紋認証 | 指紋認証パッド2 | 約0.3秒 | 帰宅時(手ぶら) |
| 顔認証 | KeyPad Vision | 約1.0秒 | 両手がふさがっている |
| Suica / PASMO | 指紋認証パッド2 | 約0.5秒 | 財布・スマホをかざすだけ |
| Apple Watch | Apple Watch | 約1.5秒 | iPhone派 |
| 暗証番号 | キーパッド | 約3.0秒 | 来客・家事代行 |
| アプリ | スマホ | 約2.0秒 | 遠隔操作 |
| 音声操作 | Alexa / Google Home | 約3.0秒 | ハンズフリー |
緊急・特殊用途
- ワンタイムパスワード: 家事代行やペットシッターに一時的なアクセスを付与
- 期限付きパスワード: 民泊ゲスト向けに滞在期間のみ有効なパスワードを発行
- 仮想パスワード: 実際のパスワードの前後にダミー数字を追加して入力(のぞき見対策)
- 物理鍵: 全電源切れの最終手段として、元の鍵穴がそのまま使える
- Apple Home Key: iPhoneやApple WatchでNFC解錠(Hub + Matter設定必要)
顔認証パッド「KeyPad Vision」との連携

ロック Ultra最大の新機能が、顔認証パッド「KeyPad Vision」との連携だ。玄関のドア横に設置したパッドに顔を近づけるだけで解錠する。手も指も使わない、完全ハンズフリーの解錠体験だ。
KeyPad Visionのスペック
- 認証方式: 3D構造光による顔認証
- 認証精度: 98.09%
- 認証速度: 約1.0秒
- 対応人数: 最大50人
- 暗所対応: 赤外線LEDによる夜間認証対応
- 防水: IP65(屋外設置OK)
- 電源: 単3電池×4本(約12か月)
- 価格: 14,980円(単品)
顔認証の使い勝手
ゴーゴーシンゴのブログでは「マスクなしなら認証精度はほぼ100%。マスク着用時は認証率が下がるが、その場合は指紋や暗証番号にフォールバックできる」と報告されている。真っ暗な廊下でも赤外線LEDで顔を照射するため、夜間の認証にも対応している。
宅配便を受け取って両手がふさがっている状態、ベビーカーを押しながらの帰宅、車椅子ユーザーの解錠など、手が自由に使えない場面で顔認証は圧倒的に便利だ。
KeyPad Vision Pro ― 手のひら静脈認証
さらに上位の「KeyPad Vision Pro」(価格未定)は手のひら静脈認証にも対応する。マスク着用時に顔認証が通らない場合のフォールバックとして機能し、手のひらをかざすだけで解錠できる。

指紋認証パッド2 ― Suica / PASMOで解錠

顔認証パッドまでは要らないが、指紋認証は使いたいという人には「指紋認証パッド2」が最適だ。ロック Pro用の旧パッドからの最大の進化点はFeliCa対応。Suica、PASMO、ICOCAなどの交通系ICカードで解錠できるようになった。
旧パッドとの違い
| 項目 | 指紋認証パッド(旧) | 指紋認証パッド2(新) |
|---|---|---|
| 価格 | 4,980円 | 7,980円 |
| 指紋認証 | 対応 | 対応 |
| 暗証番号 | 対応 | 対応 |
| NFCカード | SwitchBot専用カードのみ | FeliCa対応(Suica / PASMO等) |
| Apple Home Key | 非対応 | 非対応 |
| 防水 | IP65 | IP65 |
通勤でSuicaやPASMOを使っている人なら、カード1枚で電車にも乗れるし玄関も開く。追加のカードやキーホルダーを持ち歩く必要がなくなる。

日常の使い勝手 ― 4つの生活シーンで検証

スペック表ではわからない日常の使い勝手を、具体的なシーンで検証する。スマートホーム入門ガイドで紹介した「生活動線の自動化」がスマートロックから始まるケースは多い。
シーン1: 買い物帰り(両手がふさがっている)
スーパーの袋を両手に持ちながらの帰宅。顔認証パッドなら顔を近づけるだけ。指紋認証パッド2なら、袋を片手にまとめて人差し指をタッチ。0.3秒で解錠。バッグの中でスマホを探す時間がゼロになる。
シーン2: 深夜の帰宅(静音モードの真価)
残業で午前1時に帰宅。静音モードが有効な時間帯なら、オートロックの施錠音も20dB以下。隣室や家族を起こす心配がない。ロック Proでは「ウィーン」という音が深夜の廊下に響いたが、Ultraではほぼ無音。
シーン3: 家族の出入り管理
子どもが学校から帰宅すると、指紋認証で解錠。そのタイミングでアプリにプッシュ通知が届く。「子どもが無事帰宅した」を職場にいながら確認できる。SwitchBot Hub 2と連携すれば、子どもの帰宅をトリガーにエアコンとリビングの照明を自動でONにするシナリオも組める。
シーン4: 来客・配達対応
家事代行サービスに来てもらう日だけ有効なワンタイムパスワードを発行。サービス終了後は自動で無効化される。Airbnbのゲストには滞在期間限定の期限付きパスワードを発行。いずれもアプリから数タップで設定でき、物理鍵を渡す必要がない。防犯カメラと組み合わせれば、不在時の来客対応もカバーできる。
SwitchBot Hub連携と自動化

ロック Ultra単体ではBluetooth接続のみ。外出先からの遠隔操作、音声アシスタント連携、高度な自動化にはSwitchBot Hub(Hub 2またはHub 3)が必要になる。
Hub連携で使える機能
- 遠隔施解錠: 外出先からアプリで施錠状態を確認し、解錠・施錠できる
- 音声操作: 「アレクサ、玄関を開けて」でハンズフリー解錠
- 自動化シナリオ: 時間帯やセンサーの値に連動した施解錠ルール
- Matter対応: Apple Home、Google Home、Amazon Echoのスマートホームエコシステムに統合
- 履歴確認: 遠隔からロックの操作ログをリアルタイムで確認
おすすめの自動化レシピ5選
- 帰宅連動: ロック解錠→エアコンON→リビング照明ON→スマートスピーカーで「おかえりなさい」
- 外出連動: ロック施錠→全照明OFF→エアコンOFF→防犯カメラの録画開始
- 就寝連動: 22:00にオートロック確認→ナイトモードON→全照明OFF
- 子ども帰宅: 指紋認証で解錠→親のスマホに通知→リビングのエアコンON
- ゲスト対応: ワンタイムパスワード解錠→リビング照明ON→エアコン26度設定

セキュリティの不安に答える

スマートロックの導入をためらう理由は、ほぼ全てがセキュリティ面の不安に集約される。ここでよくある疑問に回答する。
Bluetoothはハッキングされないのか
ロック UltraはBluetooth 5.0を使用し、AES-128暗号化で通信する。Bluetoothの通信を傍受して解錠することは、現在の技術では現実的に不可能だ。SwitchBotのクラウドサーバーを経由する遠隔操作時もエンドツーエンドの暗号化が適用される。
物理的に壊されたら
ロック Ultra本体はドアの内側に取り付けるため、外側から物理的にアクセスできない。外側の指紋認証パッドや顔認証パッドには取り外し検知センサーが内蔵されており、無理に剥がそうとするとアラーム音が鳴り、スマホに即通知が届く。パッドを破壊してもロック本体の施錠は解除されないため、パッドの破壊が直接的な侵入につながることはない。
電池切れで閉め出されたら
前述のトリプル給電で、電池切れの可能性は極めて低い。それでも万が一の場合は、元の鍵穴がそのまま使える。ロック Ultraはサムターンに被せるだけの後付けデバイスなので、鍵穴を塞ぐことはない。
クラウド障害で使えなくなったら
Bluetooth接続での解錠はクラウドに依存しない。SwitchBotのサーバーが落ちても、スマホとロック Ultra間の直接通信で施解錠できる。指紋認証パッドでの解錠もクラウド不要。影響を受けるのは遠隔操作のみで、それも一時的なものだ。
購入ガイド ― どのセットを選ぶべきか

ロック Ultraは単品から顔認証セットまで複数のパッケージが販売されている。予算と使い方に合わせて最適な組み合わせを整理した。スマートホーム予算別スターターキットの記事でも解説しているが、ここではスマートロックに絞って案内する。
パターン1: とにかく速い解錠が欲しい人
ロック Ultra 単体(22,980円)
Bluetoothでスマホ解錠。アプリからの解錠が0.55秒と爆速。まずは試したいミニマル構成。

パターン2: 指紋+Suicaで鍵いらず
ロック Ultra + 指紋認証パッド2(27,980円)
指紋0.3秒解錠とSuica対応。コスパと利便性のバランスが最も良い。筆者のおすすめ構成。
パターン3: 完全ハンズフリー
ロック Ultra + 顔認証パッド(Vision)(34,980円)
手も指も使わず顔だけで解錠。両手がふさがりやすい子育て世帯に最適。
パターン4: 二重ロック対応
ロック Ultra×2 + 指紋認証パッド2(約53,000円)
日本のマンションで多い上下二重ロックに対応。ツインロック機能で指紋1タッチ・2つ同時解錠。
パターン5: フルセット
ロック Ultra + 顔認証パッド + Hub 2(約44,000円)
遠隔操作、音声操作、自動化連携まで全部入り。SwitchBotエコシステムを本格的に構築したい人向け。
ロック Proから買い替えるべきか

ロック Proをすでに使っている人にとって「Ultraに買い替える価値はあるのか」は気になるポイントだ。結論から言えば、以下に当てはまる人は買い替えを検討してよい。
買い替えをすすめる人
- 深夜の施解錠音が気になっている: 静音モードで劇的に改善する
- 電池交換が面倒: USB-C充電式は圧倒的にラク。しかもトリプル給電で安心
- 顔認証を使いたい: KeyPad Visionとの組み合わせはProでは実現できない
- Suica / PASMOで解錠したい: 新型指紋認証パッド2はFeliCa対応
買い替え不要な人
- ロック Proで不満がない: 基本機能の施解錠性能は十分
- 指紋認証パッド(旧)で満足: 旧パッドで問題なければ移行の必要性は低い
- 予算を抑えたい: 差額7,000円を他のスマートホームデバイスに回すのも賢い選択
SwitchBot vs SESAME比較の記事では、他ブランドとの横断比較も行っている。SwitchBotに限定せず幅広く検討したい人はそちらも参考にしてほしい。
よくある質問

Q1. ロック Ultraは賃貸マンションに付く?
3M NANOテープでの後付けのため、工事不要で賃貸でもOK。退去時にテープを剥がせば原状回復できる。管理会社に事前確認しておくとスムーズ。
Q2. ロック Proの指紋認証パッド(旧)はUltraでも使える?
使える。ただしFeliCa(Suica / PASMO)対応は新型の指紋認証パッド2のみ。旧パッドで指紋認証と暗証番号は問題なく使える。
Q3. 顔認証パッドはマスク着用でも認証できる?
マスク着用時は認証率が下がる。その場合は指紋認証または暗証番号にフォールバック。KeyPad Vision Proなら手のひら静脈認証も使える。
Q4. Hub 2とHub 3のどちらを買えばよい?
どちらでもロック Ultraとの連携は可能。Hub 2は温湿度センサー内蔵でコスパが良い。Hub 3はMatter対応が強化されている。初めてならHub 2完全ガイドを参照。
Q5. オートロックの締め出しが心配
指紋認証パッド2または顔認証パッドを必ず併設すること。スマホだけでオートロックを使うと、スマホを室内に置いたまま外に出た場合に締め出される。パッドがあれば指紋・顔・暗証番号で必ず解錠できる。
Q6. 引っ越しの際にロック Ultraは再利用できる?
できる。3Mテープを新しいものに貼り替え、新居のサムターンにスナップインし直すだけ。アプリで再キャリブレーションすれば完了。
まとめ ― ロック Ultraをすすめる4つの理由

- トリプル給電で締め出しリスクほぼゼロ: 充電式メイン+CR123A予備+微電流緊急の3段構え
- 0.55秒の爆速解錠: ロック Proより78.6%速い。体感できるレベルの進化
- 静音モードで深夜も安心: 20dB以下のモーター音は隣人にも家族にも気を遣わない
- 顔認証・Suica対応で完全ハンズフリー: 手を使わずに玄関が開く世界
22,980円は「毎日使う玄関のストレスをゼロにし、セキュリティも高める投資」として十分に見合う。まずはロック Ultra + 指紋認証パッド2の組み合わせから始めて、必要に応じて顔認証パッドやHub 2へ拡張していくのが失敗しないアプローチだ。
SwitchBotエコシステムに足を踏み入れれば、カーテンの自動開閉、温湿度の自動管理、ロボット掃除機の連携、照明の自動化と、家全体のスマート化が広がっていく。スマートロックはその入り口として最適なデバイスだ。
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参考文献
- SwitchBot公式 ロック Ultra 製品ページ
- GIGAZINE — SwitchBotロックUltra レビュー
- orefolder.jp — SwitchBot ロック Ultra レビュー
- PCWorld — SwitchBot Lock Ultra review
- Trusted Reviews — SwitchBot Lock Ultra and KeyPad Vision Review
- bot-lab.tech — SwitchBot ロックUltra レビュー
- SwitchBot Support Center — Lock Ultra Dimensions
※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。価格・在庫情報は2026年4月時点のものです。最新の情報は各販売サイトにてご確認ください。


