帰宅直後、両手に荷物を持ったままエアコンをつけたい。ソファの家族はテレビの音量を変えたい。スマートフォンを探すか、誰かに操作を頼むかになると、スマートホームの手軽さが途切れる。
SwitchBot Hub 3は、赤外線家電やSwitchBot機器をまとめるハブに、画面、ダイヤル、物理ボタンを足した製品だ。画面で温湿度や機器の状態を見て、対応機器なら本体を触って操作できる。赤外線家電やSwitchBot機器をアプリから操作するだけなら、Hub 2やハブミニ(Matter対応)でも役割は果たせる。
日本公式の表示価格を2026年8月28日に確認すると、Hub 3は16,980円、Hub 2は9,980円、ハブミニ(Matter対応)は5,980円。価格差の中心は赤外線の有無ではなく、毎日触る操作面、センサー、Matterへ公開できる台数にある。
Hub 3を選ぶ理由は、家電を増やすことではなく、リビングで誰がどう操作するかにある。 画面とダイヤルを使う場面がなければ、差額は別の機器や設置環境に回したほうがよい。既存のHub 2が安定している家も、台数や操作の不足が出てから買い足せば間に合う。
Hub 2の詳細レビューでは、温湿度・照度センサーと赤外線操作を中心に旧モデルの使いどころを確認できる。
画面とダイヤルは、毎日触る家で差が出る

Hub 3は、アプリの中にあった操作を本体の前面へ出した。帰宅して荷物を置く前にエアコンの設定温度を変える、料理中に照明を少し暗くする、家族がスマートフォンを持たずに決めたシーンを呼び出す。こうした一操作が必要な家なら、画面とダイヤルが価格差の理由になる。
日本向け公式ページでは、2.4インチのカラーディスプレイ、温湿度・照度・人感の検知、Dial Master、4つのカスタムボタンを案内している。ダイヤルは対応機器の温度や明るさなどを調整し、ボタンには「帰宅」や「外出」のようなシーンを割り当てられる。画面を見てから触るため、操作する機器の状態を家族へ説明しやすい。
本体の機能と、購入前に残る制約
| 確認する点 | Hub 3でできること | 購入前に残る確認 |
|---|---|---|
| 表示 | 温湿度、天気、対応機器の状態などをカラー画面で確認 | 表示内容や連携できる状態は機器・アプリの対応に依存する |
| ダイヤル | 対応するエアコンの温度、照明の明るさ、テレビなどを操作 | すべての機器で同じ操作になるわけではない |
| カスタムボタン | シーンやデバイスを4つのボタンへ割り当てる | 家族が迷わない名前と役割を先に決める |
| センサー | 温湿度、照度、人の動きを同じ場所で検知 | 別室の状態は別のセンサーが必要になる |
| 赤外線 | 家電リモコンを登録して、ハブから送信する | 最大30mは条件付きの値で、壁や家具を越える保証ではない |
本体は126×94×38mm、重量190gで、入力は5V/2AのUSB-C。小さなハブを棚の隅へ隠すより、画面と操作面が見える場所へ常設する前提の大きさだ。海外のMatter Alphaも、機能が多い一方で、有線給電と複数の操作方式が持ち運びや操作の気軽さを制限すると指摘している。置く場所が決まらないなら、機能数だけで選ばないほうがよい。
Hub 3を「家のリモコン」として使うのか、「家電の裏側で働くハブ」として置くのかで評価は変わる。後者ならHub 2やハブミニ(Matter対応)で足りる場合があり、画面を見ないのに高いモデルを選ぶ意味は薄い。
Hub 3・Hub 2・ハブミニは、画面と操作面で分かれる

型番の数字だけで決めると、必要な機能と価格がずれる。公式ヘルプの比較表で、Matterへ同期できるサブデバイス数はHub 3が30、Hub 2が8、ハブミニ(Matter対応)が4。Hub 3だけが第三者Matter機器の制御、Bluetoothリモート、人感検知に対応する。一方、赤外線リモコンは3モデルとも持つ。
| 比較項目 | Hub 3 | Hub 2 | ハブミニ(Matter対応) |
|---|---|---|---|
| 日本公式の表示価格(税込) | 16,980円 | 9,980円 | 5,980円 |
| 表示 | 2.4インチカラー画面 | セグメントLED | なし |
| 本体操作 | ダイヤル、物理操作、4ボタン | 2つのタッチ操作 | なし |
| 温湿度・照度センサー | あり | あり | 温湿度は専用ケーブル、照度はなし |
| 人感センサー | あり | なし | なし |
| Matterへの同期上限 | 30台 | 8台 | 4台 |
| 赤外線リモコン | あり | あり | あり |
| 赤外線のオフライン操作 | あり | あり | なし |
| 本体サイズ | 126×94×38mm | 80×70×23mm | 65×65×20mm |
Hub 2は数字中心のセグメントLED、Hub 3は2.4インチのカラーディスプレイだ。Hub 3では温湿度や天気、対応するロックや家電の状態を画面で確認できるが、表示できる項目は連携機器とアプリの対応範囲に左右される。画面があることより、家族が同じ場所で状態を確かめられることのほうが効く。
本体を触る操作が必要な場面
Hub 3のダイヤルは、スマートフォンを取り出してアプリを開く手順を減らす。日本向け公式は、エアコンの温度を1℃ずつ、照明の明るさを10%ずつ調整できると案内している。対応機器や割り当てによって操作は変わるため、物理リモコンを完全に置き換える機能とは考えないほうがよい。
Matterの上限は、連携先へ出す台数で見る
Hub 3の30台、Hub 2の8台、ハブミニ(Matter対応)の4台という数字は、Matterへ同期できるサブデバイスの上限だ。家中の機器が自動的に30台まで操作できるという意味ではない。Apple HomeやGoogle Homeへ公開したい機器を数え、現在の台数と増やす予定を分けて考える必要がある。
他社のMatter機器を混ぜる家
Hub 3は、SwitchBot機器をApple HomeやGoogle Homeへ渡すだけでなく、第三者のMatter機器をSwitchBotアプリから制御する機能も持つ。異なるメーカーを一つの画面で扱いたい家には差が出るが、Matter対応でも機器ごとに操作できる機能は異なる。Matter対応の全体像で、ブリッジとコントローラーの役割を分けて確認したい。
センサーを買い足さずに始める
Hub 3は温湿度・照度・人の動きを検知できる。リビングで暗さを検知したら照明をつける、在宅条件と人の動きを組み合わせて消し忘れを止める、といった自動化を組みやすい。一方、Hub 3を置いた部屋の測定が中心なので、寝室や子ども部屋まで同じ精度で見たい場合は別センサーが要る。SwitchBot開閉/人感センサーと役割を分けると、買い足しの理由が明確になる。
価格差は、赤外線以外の機能で見る
日本公式で確認した表示価格は、Hub 3が16,980円、Hub 2が9,980円。赤外線リモコンそのものは両方にあるため、7,000円の差を「家電を操作できるか」だけで回収することはできない。画面を家族と共有するか、ダイヤルを毎日触るか、Matterへ8台を超えて公開するか、照度・人感の自動化を使うかで判断する。
価格・在庫・セット内容は販売時点で変わる。Hub 3を購入候補にするなら、次のカードから日本公式の表示価格16,980円と、台座・スタンド・USB-Cケーブル・電源アダプターを含むセット内容を確認したい。
赤外線家電は、対応より置き場所と登録方法が決め手

Hub 3はエアコンやテレビなどの赤外線リモコンをアプリへまとめ、登録した操作を本体やスマートフォンから呼び出せる。日本向け公式は赤外線の送信範囲を最大30mとしているが、これは壁や家具のない条件を含む最大値だ。家電までの距離だけでなく、信号が通る向きで届き方が変わる。
登録時に手元へ置くもの
登録作業では、Hub 3、家電の純正リモコン、家電本体を同じ部屋へそろえる。アプリでカテゴリとメーカーを選ぶ自動登録から試し、反応しない場合は画面の案内に従って純正リモコンの信号を読み取る。自動登録で一部のボタンだけ動かない時は、その機能を残したままにせず、個別登録を試してからシーンへ組み込む。
この順番にすると、エアコンは動くが風向だけ使えない、テレビは電源だけ切り替わる、といった差を購入後に把握できる。Hub 3が赤外線を送れることと、家電の全機能を再現できることは別の話だ。
純正リモコンをしまい込まない
赤外線は、Hub 3から家電へ一方向に送る信号だ。家電の現在状態を常に読み返す仕組みではないため、純正リモコンで操作した後の表示や、特殊なメニュー操作がアプリと一致しないことがある。毎日使う基本操作をHub 3へ寄せ、細かな設定や登録し直しに純正リモコンを残す運用が現実的だ。
テレビ台の中や大型家具の陰へHub 3を置くと、最大30mという数字があっても信号は安定しない。リビングの中心に置けば必ず届くわけでもなく、画面を見て触る場所と、主要な家電へ向く場所の折り合いをつける必要がある。
Matterとセンサーは、連携先だけでなく家の使い方を決める

Matterは、SwitchBotアプリの機器をApple HomeやGoogle Homeなどへ渡すための共通規格だ。Hub 3をブリッジとして登録すると、対応するSwitchBot機器を別のホームアプリから扱える。Hub 3は第三者のMatter機器をSwitchBotアプリから操作する機能も持つが、規格に対応していることと、すべての操作が移ることは同じではない。
30台という上限の読み方
SwitchBot公式ヘルプの比較では、第三者サービスへ同期できるサブデバイスはHub 3が30台、Hub 2が8台、ハブミニ(Matter対応)が4台。Apple HomeやGoogle Homeへ公開したい機器が増える家ほどHub 3の余裕が効くが、SwitchBot機器の総数を無条件に保証する数字ではない。
Matter Alphaの検証でも、Hub 3の30枠には本体センサーなどが含まれ、仮想ボタンに使える数は広告上限より少なくなると説明している。上限ぎりぎりまで登録するなら、目的の機器を先に決め、アプリ側で表示される対応機能を確認したい。Matter対応の全体像では、ブリッジとホームアプリの役割を分けて整理している。
家のセンサーとして置く
Hub 3の温湿度センサーは付属ケーブルの位置、照度と人感は本体の置き場所の影響を受ける。画面を見やすい棚へ置いた結果、窓の明るさだけを拾ったり、人の通り道から外れて動きを拾えなかったりすることもある。センサーの値を自動化へ使うなら、表示の見やすさと検知したい場所を同じ基準で決める。
独立レビューでは、9to5MacがApple Homeへの追加と本体の物理操作を家の操作面として評価し、SmartHomeSceneはMatter経由でHome Assistantへ追加し、本体の温湿度・人感を公開できると報告している。ただし、Matterへ出した後の操作は機器の仕様に従う。SwitchBotアプリで作ったシーンがそのまま別アプリへ移るわけではない。
この違いを知らずに連携先を増やすと、家族へ説明するアプリと、設定を直すアプリが分かれる。普段の操作をApple Homeに寄せるのか、SwitchBotアプリを主にするのかを先に決めると、Matterの台数だけを追わずに済む。
Hub 2を候補にするなら、次のカードから日本公式の表示価格9,980円、温湿度・照度センサー、2.4GHz Wi-Fi対応を確認したい。画面や人感検知が必要ない家では、ここが比較の基準になる。
置き場所は、画面・赤外線・センサーを同時に決める

Hub 3は、画面を家族が見られ、ダイヤルを手で触れ、赤外線が主要な家電へ届き、人感や照度も測れる場所に置く必要がある。どれか一つだけを優先すると、画面は見やすいのにエアコンへ届かない、あるいは操作はできるのにセンサーが動線から外れるというズレが起こる。
棚に置くか、壁へ固定するか
付属品には台座とスタンドがあり、壁面へ取り付けるための部材も用意される。卓上なら家族がダイヤルへ手を伸ばしやすく、位置を変えて赤外線の向きを試せる。壁掛けは玄関や廊下で状態を見せやすい反面、給電ケーブルの逃がし方と、画面へ手が届く高さを先に決める必要がある。
リビングでは、テレビとエアコンの両方へ見通しが取りやすい棚が候補になる。ローテーブルは操作しやすいが、ケーブルを足へ引っかけない配慮が要る。テレビ台の収納内や金属扉の奥は、赤外線と人感の両方を遮るので避けたい。
Hub 3の赤外線送信範囲は最大30mだが、壁・家具・家電の向きによる減衰は別に残る。公式の最大値を部屋の保証距離として扱わず、購入後は実際に使う家電を一台ずつ動かしてから、シーンへ追加するのが安全だ。
センサー自動化は、帰宅と消し忘れから始める

Hub 3のセンサーは、設定した条件を家電操作のきっかけにできる。自動化を一度に増やすと、どの条件で照明やエアコンが動いたのか分かりにくくなるため、生活の中で確認しやすい一つから始めたい。
暗くなったら照明をつける
照度が下がった時に、対応する照明を点灯する設定だ。日没時刻を固定するタイマーより、季節や天候による部屋の明るさに合わせやすい。窓際へ置いた場合は外光の変化を強く受けるため、Hub 3を置く場所そのものが設定の一部になる。
外出中の消し忘れを止める
公式ページは、スマートフォンが自宅のジオフェンス外にあり、人感センサーが誰もいない状態を検知した時に家電をオフにする例を案内している。エアコンや照明を対象にする場合は、在宅中に動作しない条件と、手動で戻せる方法を先に用意する。人感だけで在宅・不在を断定せず、家族の生活時間に合わせて調整したい。
温湿度を家電の条件にする
温湿度が設定値を超えた時に、赤外線家電や連携機器へ操作を送る方法もある。室温の測定場所と家族が過ごす場所が違えば、設定値どおりに体感が変わらないこともある。自動化は「必ず快適になる」機能ではなく、測定位置と家電側の応答を見ながら使う補助だ。
この三つは、Hub 3を置いた一室の状態から始める。寝室や玄関を別々に検知したい家では、Hub 3だけで家全体を見ようとせず、SwitchBotのセンサー構成と役割を分けるほうが調整しやすい。
購入前に、家の操作を一度書き出す

Hub 3を選ぶかどうかは、Matterの上限だけでなく、家の中で誰が何を触るかで決まる。購入前に一日の操作を一度書き出すと、画面やダイヤルへ払う16,980円の意味と、Hub 2・ハブミニ(Matter対応)で足りる範囲が見えやすい。
| 書き出す項目 | Hub 3を選ぶ目安 | ほかの選択肢で足りる目安 |
|---|---|---|
| 毎日の操作 | スマートフォンを出さず、画面・ダイヤル・4ボタンで家電やシーンを触りたい | アプリや音声だけで操作できる |
| 赤外線家電 | エアコンやテレビをHub 3から操作し、同じ場所で状態も確認したい | 赤外線と温湿度センサーがあればよく、本体操作は不要 |
| Matter | Apple Homeなどへ8台を超えて公開する予定がある、または第三者Matter機器も扱いたい | 公開する機器が4台以内、またはHub 2の8台以内に収まる |
| センサー | リビングの温湿度・照度・人感を本体一台で自動化の条件にしたい | 測りたい部屋が複数で、別センサーを置く前提がある |
| 通信と電源 | 2.4GHz Wi-Fi、常時給電、画面を見られる棚や壁面を用意できる | 置き場所を小さくしたい、または赤外線を使わない |
Hub 2からの買い替えは、機能が古いからという理由だけでは急がなくてよい。画面とダイヤル、人感検知、第三者Matter機器、Matterの8台超えのどれかが日常の不便になった時に、差額7,000円を払う意味が出てくる。そこまで困っていなければ、現在のHub 2をそのまま使い、必要な部屋にセンサーを足すほうが支出と設定変更を抑えられる。
ハブを初めて置く家で、赤外線家電をアプリからまとめたいが、本体操作や画面は必要なく、Matterへ公開する機器も4台以内なら、ハブミニ(Matter対応)の小ささが合う。温湿度を測る場合は専用ケーブルが必要になるため、日本公式で価格、付属品、給電方法、Matter対応範囲を確認してから商品ページへ進みたい。
家の状態から型番を選ぶ
| 家の状態 | 選び方 |
|---|---|
| 家族が画面を見て、ダイヤルやボタンで温度・明るさ・シーンを操作する | Hub 3。毎日触る操作面を価格差の根拠にできる |
| 赤外線家電と温湿度センサーをアプリ中心で使う | Hub 2。画面や人感検知を使わないなら、必要な機能がそろう |
| 赤外線家電をアプリから操作したいが、本体操作や画面は不要で、Matterへ公開する機器も4台以内 | ハブミニ(Matter対応)。小ささと価格を優先できる |
| すでにHub 2があり、操作・センサー・Matterの上限に困っていない | 買い替えずに使い続ける。必要な部屋のセンサーだけ別に検討する |
この表のどこにも当てはまらないなら、ハブを増やす前に、操作したい家電と置き場所を決めるのが先だ。Hub 3は機能を持て余すと価格差がそのまま残るが、帰宅時や料理中に本体を触る習慣ができる家では、アプリを探す手間を毎日減らせる。
よくある質問
Hub 2を持っているなら、Hub 3へ買い替えるべきか
画面とダイヤル、人感検知、第三者Matter機器、Matterの8台超えのいずれかが必要になった時に検討すればよい。赤外線、温湿度・照度センサー、Matter連携を使えているなら、Hub 2を残す選択にも十分な理由がある。
Hub 3は5GHzのWi-Fiでも設定できるか
公式の初期設定案内は2.4GHz Wi-Fiを前提にしている。ルーターが2.4GHzを分離している場合は、接続先のSSIDとパスワードを確認してから設定する。5GHzだけの環境では、購入前にルーター側の対応を見直したい。
Matter対応なら、SwitchBotの機能をすべて別アプリで使えるか
すべてが移るわけではない。Matterへ公開される機器と操作は、Hub 3、連携先、個々の機器の対応範囲で決まる。SwitchBotアプリのシーンや細かな設定を主に使う家は、Matter連携後も元のアプリを残す前提になる。
インターネットが切れても家電を操作できるか
日本公式が案内するのは、ネットワークやサーバーに障害がある場合でも、赤外線のエアコン操作を本体から行える機能だ。すべてのクラウド連携、Matter連携、自動化が同じように動くという意味ではない。停電時はUSB-C給電のHub 3自体が動かない。
「最大30m」なら、家のどこからでも赤外線を送れるか
最大値は目安であり、壁、家具、家電の受光部の向きで結果が変わる。Hub 3を主要な家電と同じ部屋の見通しのよい位置へ置き、購入後に基本操作を一台ずつ確認してから自動化へ進めると、届かない機器を後から発見しにくい。







